子ども、保護者、保育士との信頼関係を築くためには?

保育士経験が少ない方、長い間保育業界から離れていて復帰したばかりの方、そして少数派の男性保育士さんの中には「子どもと上手く接することができない」「保護者対応がうまくいかない」「先輩に仕事を任せてもらえない」などの人間関係に悩んでいる人もいらっしゃるでしょう。子どもと関わる楽しい仕事のはずなのに、仕事に行く意欲がわかず、結局仕事を辞めていく保育士さんも多いようです。
そういった悩みを解決するための一番の近道は「しっかりとした信頼関係を築くこと」。そのためにはどうしたら良いのでしょうか?

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子どもとの信頼関係を築くには『怒る時の線引きをはっきり示そう』

子どもとの信頼関係を築く方法はいろいろあります。一緒にあそんだり、ご飯を食べたり、たくさんお話をしたりと上げればキリがありません。今回はその中でも経験が浅い方や男性が悩んでいるであろう『子どもへの怒り方』について考えていきたいと思います。強く怒りすぎても子どもを怖がらせてしまったり、逆に怒らないことで子どもたちが自分の言うことを聞いてくれなかったり。なかなか難しい問題ですよね。周りにいる職員や保護者からも色々な意見を言われてしまって混乱している人もいると思うので、一つの解決策を提案したいと思います。
それは『怒る時の線引きをはっきりと示すこと』です。ここまではやってもいいけど、こういうことをしたら怒ろうと自分の中でしっかりと決めておくと、子どもたちにとってもやっていいこととダメなことの区別がつくはず。また、職員や保護者にも「こういうことをしていたら怒るようにしています」と伝えていくことで理解も得られるのではないでしょうか? また、子どもたちに対して自分なりの『注意』『叱り』『怒り』の区別もつけるようにすると段階的に自分の気持ちを伝えることができるのでおススメです。
『子どもへの怒り方』がしっかりできる保育士は同僚や先輩からの信頼を得られる人が多いようにも感じますよ。

保護者との信頼関係を築くには『子どもを通して関係を築こう』

保護者対応をしていると、他の保育士と同じように信頼してもらえていない、うまく話せないと悩んでいる方も多いと思います。でも、実は保護者の信頼を得る方法はあります。保護者と保育士を繋ぐ存在、『子ども』を通して関係を築きましょう
まずは、保護者へ一日の子ども様子を伝えることから始めます。もちろんいいことも悪いことも伝えていかなければいけませんが、必ず悪いことの方を先に伝えるように心がけましょう。「でもこんないいところがあったんです」と最後に言われるとマイナスの気持ちのまま帰ることがなくなります。これを続けていくと、「最近こんなことで悩んでいるんです」という相談を持ちかけられることもあると思いますが、その子にとってマイナスになることは決して言わないようにしましょう。
もしもいい解決策が思いつかなかったら、「まだまだ未熟者でどうしたらいいかわからないので先輩や上司に相談してみます」と正直に言うことも大事です。特に、経験が浅い方は、どのように対応すべきかを上司や先輩に相談し(自分がどうしたいと思っているかを先に伝えるようにしましょう)、アドバイスをもらい、対応後の反応や相談されたことについて報告・相談するようにしましょう。保護者の問題を共有することにより、経験の深い保育士が代わりに相談に乗ることができますし、何よりも自分自身が保護者対応のスキルをあげることができます。地道に対応を続けることで、自然と保護者との信頼関係も深まると思います。

保育士との信頼関係を築くには『報連相をしっかり行おう』

特にトラブルを抱えがちなのが保育士同士の関係ではないでしょうか?経験の浅い方や男性保育士の発言力は弱く、自分の気持ちが言えない中で仕事をしている人も多いでしょう。しかも一度トラブルを抱えてしまうとなかなか挽回ができず、そのまま退職してしまう人も多く見てきました。ではそうならないためにはどうしたらいいのか。まずは、働き始めに、苦手なことは苦手だと伝えておきましょう。その上で「でもやってみたいです!」とアピールすることが大事です。
先輩も後輩をどう育てていけばいいのかわからずに接している人が多いです。「若いから」「男だから」と偏見を持っている人もいるはずなので、まずは自分が何が得意で何が苦手かを伝えていくことが大事です。その上で自分ができることは自分から進んでやるようにしましょう。誰でもできる掃除、洗濯、荷物運びの仕事を独り占めして『いないと困る存在』になっていくと少しずつ認めてくれる人も増えてくると思います。
また、一番大切なのが子どものことについての報告、連絡、相談です。先輩の保育士は、保育園で子どもたちがどのように過ごしたか、責任を持って仕事をしています。例えば、「子どもがケンカやけがをした」、「悪いことをして職員から注意された」といった些細なことでも、大きなトラブルに発展しないよう把握しておきたいと思っている人がほとんど。子どもとの関わりについては自分が細かいかなと思うくらいに報告していくと、少しずつ信頼も得られると思います。


最後に。どんな保育士でも多かれ少なかれ悩みを抱えながら成長していったはずです。男性保育士も女性保育士も、まずは周りにいる先輩や同僚と色々な話をしてみてください。悩みを共有することも信頼関係を築く第一歩です。

筆者プロフィール

田村 彰弘
明るく楽しく元気よくをモットーに保育園や学童クラブで働く傍ら、ボランティアで色々な施設を訪問したり、災害ボランティアにも従事中。保育士養成講座にて非常勤講師も兼任しています。

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