保育士が望む職場の改善点第3位は「事務作業の軽減」

保育士のホンネ
2014/11/07

書類業務効率化のための保育所の取り組み

上記のような実態を受け、業務効率化に向けて様々な取り組みを行う保育所があります。これまでは「同じ内容を複数の書類に書かなければならない」ために時間がかかっていたという実態があり、フォーマットの一元化や、入力されたデータの共有によって業務効率化に成功した事例があるようです。

パソコン導入とシステム化（横浜の保育園）
・1ヵ所の入力で、年間、月案、週案、日案の重複部分にすべて反映される。
その他にも、一度の入力で、該当箇所に自動反映されるシステム化を実施「個人ノート⇒保育日誌に反映」「事故記録⇒保健の記録に反映」

入退室管理の自動化、引継ぎ入力の一元化、テンプレートの改善（京都の保育園）
・保護者にICチップ入りカードを配布し、入退室管理の自動化
・保育士がボイスレコーダーを携帯。引継ぎ事項を録音し、事務員が一括入力。データベース化によって共有。
・月案、週案のフォーマットを独自のものから自治体指定に準拠したものに変更。保育士日誌に入力したものが反映される。

パソコンの活用努力（東京の保育園）
クラスの指導案会議では、モニターに入力済みのデータを写し、その場で会議をしながら追加修正を行うので、会議中に指導案、議事録ともに完成していまう。会議後に何時間も残ったり、持ち帰って仕上げるといったことが起こらない。

サーバーを導入したことにより、すべての書類・記録をクライアントPCから誰もが共有できる。過去のデータを参考に書類作成をすることができ、時間的に効率化された。