保育士不足解消にむけて新たな動きが!保育士試験が年2回になる?

※2015年度の試験日程が決まりました!地域限定保育士試験、「神奈川・大阪・沖縄・千葉」での実施が決定!

今月10日、政府は国家戦略特区諮問会議を開き、規制を緩める特定の地域ーいわゆる国家戦略特区ーで働くことのできる『地域限定保育士』を創設する方針を固めました。

※”国家戦略特区”とは?
日本経済復興のため、規制を緩和し、産業の国際競争力を高めると共に海外企業を誘致することを目的とした地域。東京圏・関西圏・沖縄県・新潟県新潟市・兵庫県養父市・福岡県福岡市が国家戦略特区に指定されています。

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『地域限定保育士』ってどんな制度?

保育士試験は通常年1回行われますが、それとは別に年1回の試験を行い、合格者は『地域限定保育士』に認定されます(難易度は通常の保育士試験と同じ)。3年ほど特区内で保育士業務に従事すれば、その後は特区以外でも働けるとされています。

神奈川県が先陣を切って『地域限定保育士』を導入予定

数ある国家戦略特区の中で、まず神奈川県がこの『地域限定保育士』を導入します。神奈川県では待機児童解消のため、潜在保育士対象の支援センターの開設や、県内各地で就職セミナーを行うなど積極的に対応を行っており、今回の導入もその一環と言えます。
尚、神奈川県以外の特区でも希望に応じて実施される予定です。

果たして保育士不足解消に効く施策なのか?

そもそも保育士が不足している大きな原因は、潜在保育士が約60万人もいることです。なぜ資格を持っているのに保育士業に従事しないのか、それは”全業種の平均より10万円以上給与が低い”という保育士の待遇の悪さが一番の理由です。よって試験の回数を増やして保育士の数を増やしても今の状況のままでは結局、賃金の安さから辞めてしまう人が多く出てしまうのではないでしょうか。また、待機児童数・保育士試験受験生が最も多い東京都で『地域限定保育士』の導入が未定のため、どの程度の効果が出るのか疑問が残ります。
同時に、狙い通り保育士が増えたとしても、現在の保育の質を保てるのかという懸念もあります。

とはいえ、待遇の改善には時間とお金がかかってしまうのも事実。現在の待機児童の状況を考えると、まずは手をつけやすい「保育士数増加施策」を実施しつつ、根本的な解決を目指すのがベターなのかもしれません。まずは神奈川県の取り組みがどういった結果を出せるのか期待したいと思います。

≪2014年10月22日:追記≫大阪府の松井知事は20日、地域限定保育士の導入を目指すと発表しました。
≪2015年7月16日:追記≫2015年度の地域限定保育士試験が、「神奈川県・大阪府・沖縄県・千葉県」で行われることとなりました。
(関連記事:地域限定保育士試験、「神奈川・大阪・沖縄・千葉」での実施が決定!

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