「疑問言葉」と「曖昧言葉」に要注意!子どもに思いを伝えられる声かけ方法って?

保育の現場や子育てにおいて使われがちな「疑問言葉」と「曖昧言葉」 実は、この2つの言葉に、落とし穴があるってことに気づいていますか? 今回は、現役保育士さんにぜひ知っておいてもらいたい「疑問言葉」と「曖昧言葉」の落とし穴と、具体的にどのような声かけをすれば良いのか見ていきましょう。

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「疑問言葉」と「曖昧言葉」はイライラの原因をつくる

保育士は、何かを伝えたいと思ったとき、子どもたちに「疑問言葉」を投げかけていることが多いのです。 例えば、「いつまでおしゃべりしているの?」「いつになったら食べ終わるの?」「誰がしゃべっているの?」「どこに上がっているの?」「何をしているの?」などです。 この「疑問言葉」で本当に自分の言いたいことは伝わっているのでしょうか?
私たちが「疑問言葉」を使うのは、その答えが聞きたいからではありません。 「誰がしゃべっているの?」と言ったとき「僕!」という答えが返ってきたりすると、腹が立ってしまうでしょう。だって、誰がしゃべっているのかを聞いたわけではなく、本当は「静かにしてほしい」ということを伝えたかったのだから。でも「疑問言葉」を使ってしまったために、自分でイライラの原因を作ってしまったのです。

同様に、「曖昧言葉」も要注意です。「曖昧言葉」とは「しっかり」「ちゃんと」「そんなこと」「いっぱい」などの具体的でない言葉のことです。「しっかり食べてね」「ちゃんと片付けようね」「そんなことしてはいけません」「いっぱい出しません」なんて言っていませんか?この「曖昧言葉」は、人によってイメージする程度が違います。つまり、保育士が思い描く「しっかり」と、子どもが思い描く「しっかり」はイコールではないかもしれないと知っておくことが大切です。「どうしてもっとしっかり食べられないの!」なんて後で怒ることはありませんか?つまり、お互いの「しっかり」のイメージをイコールにするためには、具体的に伝えることが必要になってきます。

子どもに伝わりやすい声のかけかたって?

「明確に」「具体的に」伝えよう

子どもに何かを伝えるときには、わかりやすい言葉で伝えることが大切です。 「今は静かにしましょう」「12時30分までに食べてしまいましょう」「〇〇君、おしゃべりをやめてね」「危ないので、机の上には上がりません」「友だちを押さないでね」こんな風に言われると、保育士がどうしてほしいのかが子どもたちに明確に、そして具体的に伝わります。 明確に伝わることで子どもたちは、行動に移すことができるのです。つまり、子どもに伝わるように言葉を選ぶことが大切で、子どもの行動が変わらないと感じるなら、理解しやすい言葉でわかりやすく伝えるよう工夫してみましょう。
私たちは、自分が使っている言葉が伝わっていないと気付いていないことが多いようです。伝わっている、理解していることを前提としているので、「何でできないの」と腹を立ててしまいます。でも、「もしかしたら、伝わっていないのかもしれない、理解できていないのかもしれない」という視点で子どもの行動を見ることができれば、子どもに合わせて柔軟に対応することができるはずです。

「疑問言葉」と「曖昧言葉」は、言いたいことを正しく伝えることはできません。それなのに、相手には伝わるはずだ、わかるはずだと思い込んでいるために自分のイライラを増幅させてしまうのです。これがこの2つの言葉の落とし穴です。

理由を伝えよう

「疑問言葉」「曖昧言葉」を使わないように気を付けるとともに、プラスαで伝えてほしいのが「理由を伝える」ことです。「今は静かにしましょう」を伝えるとき、なぜ静かにしなければならないのかの理由を付け加えてほしいのです。「今は、大事な話をしている時だから」「お昼寝の時間でみんなが眠っているから」「人形劇を見に来ているためにしゃべると迷惑になるから」という具合です。ただ、頭ごなしに「今は、静かにしましょう」と言われるよりも納得ができますよね。基本はいつも「子どもに伝わりやすい言葉で伝える」ことを意識することです。自分基準の言葉選びでなく、子ども基準の言葉選びにスイッチしていきましょう。

終わりに

落とし穴にはまってしまうと、穴の中周りは真っ暗で悲しくなってしまいます。人は誰でも自分で気づいていない考え方の癖や話し方の癖があるので、行動や言い方が同じになってしまいがちです。そして、同じかかわりしかできないために、落とし穴にはまったかのように保育に行き詰ってしまうのかもしれません。
子どもに何かを伝えたい時は「言いたいことを明確にし、イメージを具体的に言葉にし、理由を分かりやすく伝える」ことを意識してコミュニケーションをとることで、きっとお互いの関係性に光が見えてくるはずですよ。



筆者プロフィール

野村恵里( colorful comunications代表)
現場経験20年の元公立保育園保育士。退職後、保育士養成校の専任講師として勤務。保育関係におけるアンガーマネジメント講演を実施。2017年6月、保育士のためのアンガーマネジメント(仮名):中央法規:を出版予定。

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