給与以外にもここが違う!公立保育所と私立保育所の違い〜転勤・家庭との両立・キャリアアップ〜

公立と私立の保育所は、保育士として働く上でどのように違うのでしょうか?前回の記事で取り上げた「給与」以外の違いに注目。転勤、家庭との両立、キャリアアップの3つのポイント別にご紹介します。

前回の記事:「将来どうなる?公立保育所と私立保育所の給与格差 最新データに注目!

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公立と私立の違い【1】:転勤

公立は自治体裁量で人事異動あり

公立保育所は、自治体内で数年ごとに人事異動があります。異動先は自治体内の保育の必要な施設で、障害児対応園や加配保育士としての配属、子育て支援センター、母子通園施設、低年齢児対応の園なども含まれます。本人の意向を伝えることはできますが、原則、人事は自治体裁量で行われます。

私立は転勤の有無は経営主体によって異なる

家族経営の社会福祉法人園などでは転勤はほとんどありませんが、経営主体が複数園を運営している場合は、数年ごとの転勤の可能性があります。 昨今参入が増えた株式会社は複数園を経営しているケースが多いですが、転勤辞令は本人の意向や現場の状況を考慮して配属されます。

公立と私立の違い【2】:家庭との両立のしやすさ

保育士の離職の主な理由は、“給与の低さ”の他に“仕事と家庭の両立の難しさ”があり、出産を機に離職してしまう保育士の割合が高いようです。
家庭との両立のための育児休暇や福利厚生について、公立と私立で違いはあるでしょうか。

公立は育休利用が徹底。私立でも近年拡充

公立保育所で働く保育士は公務員のため、育休の取得が徹底していますが、これまで私立保育所の中には園に育休制度自体がない、あるいは利用実績がないといった状況があり、やむを得ず離職せざるを得ない実態もありました。

昨今は、保育士に長く働いてもらうための環境改善に各社が積極的に取り組んでおり、私立でも育休2年まで取得可能、育休後の復帰率90%といった法人が増えてきています。

家庭と両立しやすい環境づくり

いくら育休などの制度があっても、復職後の仕事と家庭の両立ついては公立、私立ともに厳しい現実があるようです。

そんな中、私立保育所の一部では、自社の運営保育所に自分の子どもを預けられる制度や、日中(保育士が自分の子どもを預けている時間)の時短勤務、正社員での時短雇用などのシフト体制の工夫子どもの手が離れた後の正社員化ルート作りなど、フレキシブルな対応で、長く働いてもらうための環境づくりの取り組み事例が増えてきています。(参考記事

公立と私立の違い【3】:キャリアアップ

公立と私立では、キャリアアップの仕組みも大きく違います。

公立は年功序列型の役職登用

公立保育所は定年近くまで勤続すると、園長、主任などに登用されます。自治体によって内部試験はありますが、ほぼ年功序列型で登用されます。

私立は意欲・能力重視のキャリアアップ体制

私立保育所は、年齢に関係なく本人の意欲や資質が認められれば昇格があります。
また、経営主体である法人が独自のキャリアアップ制度を整備しており、保育のスキルアップやキャリアアップのための様々な研修が実施されています。

キャリアアップの方向性としては、役職を目指すルートだけでなく、本部の仕事(経営部門での保育事業、人事管理など)へのキャリア形成ルートを設けている会社もあります。(参考記事

民営化が進み、将来的にはほとんどの保育士が私立保育所で働くことになります。変化を見据え、キャリアビジョンを描くことが必要となります。

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