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保育士さんが「保育を楽しめる」環境をつくるには?

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2017/02/10 保育インタビュー

保育士の労働環境が問題になって久しいですが、そもそも「保育士にとって働きやすい環境」とはどのようなものでしょうか?今回は、業務負担軽減など保育士の労働環境改善に力を入れているプリメックスキッズ株式会社で保育主任を務める冨田先生に、保育士にとって理想的な環境と、環境づくりのために実施していることについて伺いました。

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冨田ちひろ先生

短大を卒業後、15年間幼稚園教諭として勤務。現在はプリメックスキッズ株式会社が運営する はぐはぐキッズこども園東上野で主任として活躍中。「保育士が楽しめなければ良い保育はできない」をモットーに、保育士にとってより良い環境を追及している。

「声掛け」と「人員配置」で保育士の負担を軽減

ー労働環境改善に力を入れているとのことですが、残業時間や有給取得など現在の状況について教えてください。

まず残業はほとんどないですね。お迎えが遅くなったり、急なミーティングが入ったりでたまに遅くなることはありますが、1ヶ月で平均2〜3時間くらいでしょうか。行事前は忙しくなるイメージがあると思いますが、昨年の運動会では前日も時間通り帰ることができていました。
持ち帰り仕事もほぼ無いですし、有給休暇も全員取得できています。また、土曜日出勤したら次の週に振休の取得を推奨していますので、業務的にどうしても抜けられない、ということが無ければきちんと休んでもらっています。

ー業務負担を軽減するため、どんなことを心がけていますか?

主任として注意しているのは「声掛け」「人員配置」です。

まず一つ目の「声掛け」ですが、業務時間内に仕事を終わらせることができるよう進捗の確認をするようにしています。例えば週案を提出する予定になっている先生がいれば、「週案終わってる?」と問いかけて、まだであれば業務の途中で一旦抜けて作成に専念できるよう調整したり、時間が空いている先生がいれば分担して書いてもらうようにしたり。一人ひとりの状況を把握しておかないと声は掛けられないので、常にアンテナをはるようにしています。
加えて、私だけが注視するのでは無く、保育士同士が「今大丈夫ですか?」と配慮しあえる意識づくり・環境づくりも心がけています。その際気をつけているのは、メッセージの伝え方。「気にしないとダメ!」といった強制的な言葉は使わず、「気遣いしあうとみんなの負担にならないよね」など、ポジティブに受け止められるよう話をしています。

二つ目は「人員配置」ですね。配置の方法によって保育士の負担が減らせるよう、 人が足りなければ園長が入ったり、合同保育にして2人で見る、といったように調整します。もちろん適切に人員を配置する一番の目的は「子どもの安全を守るため」なのですが。
スムーズに人員配置するためにも、保育士自身のスキルをあげるためにも、あえて「担任以外の子どもを見る時間」をとるようにしています。 子ども達のことやクラスの普段の流れを把握していないと何かあった時にスムーズに対処できないので、 人員に余裕がある日には担当を入れ替えるなどして、幅広い経験を積める機会を設けています。

加えて、本部のサポートが凄くしっかりしていることも業務負担軽減ができている大きな一因です。本部社員の皆さんも保育士資格を持っているので、人員が足りないときはヘルプをお願いしたり、何か問題があれば現場へすぐ駆けつけてもらえる体制ができています。以前働いていた幼稚園だと、本部とは「あったことを報告する」だけの関係でしたが、現在は密に連絡を取り合うなどして状況が共有できているので困った時は頼ったり、一緒に解決することができるのがありがたいですね。ヘルプ以外でも、本部社員が定期的に来園して子どもと関わる機会をつくっているので、子ども達ひとりひとりの名前や個性を把握していますし、子ども達もすごくなついているんですよ。

保育士が「楽しく働ける」職場を目指す

ーそもそも環境改善に力をいれているのは、どういった理由からでしょうか?

「保育士が楽しくなければいい保育はできない」と考えているからです。これは会社の方針でもあります。保育を楽しく頑張りたいと思っても、毎日遅くなったりとか抱えている業務が大きすぎると仕事が嫌になってしまいますよね。
ただ、定時に帰れたり有給がとれるからといって、人間関係が悪かったり、孤立していたり、スキル不足でやりたい保育ができなければ、やはり楽しくないと思うんですよ。ですから「保育士同士が協力できる」・「スキルが向上できる」というのも、良い労働環境をつくるためには欠かせない要素になると考えています。

ー「協力し合える体制」と「スキルの向上」が可能となる環境をつくるために、どのような対応をされていますか

「保育士同士の協力」については業務負担軽減の際にお話ししましたが、「他の先生の業務を理解しつつ困ったことがあればお互いに助け合う」という意識を持てるよう、話し合いや声掛けを行っています。実際に、私の気づかないようなことも指摘し合ったり、休みができるだけ被らないよう調整してくれたり、協力体制が日々強まっているなと感じます。

「スキルの向上」に関しては、会社がスキルアップを支援するため、必要な研修を受けられる体制を整えています。研修って、行きたくても休みがとれず参加できないことが多いと思うんですよ。私自身、以前勤務していた幼稚園では残業や休日出勤が当たり前だったので、学びたい気持ちがあっても結局行けないことも多くて。でも今の会社は保育士の学びを応援するというスタンスをとっているので、研修も勤務扱いになるんです。ですから勤務時間内でも参加しやすいですし、土日であれば研修時間分の時給が支給されます。私は主任として、研修に参加したいという報告があれば、本人のスキルや今後の方向性、研修内容等から参加した方がよいかを判断し、必要があればシフト調整を行います。もちろん自分が参加することもあるんですよ。
研修は自分のやり方がこれでいいんだろうかと迷った時にすごく役に立ちますね。以前書類の書き方に悩んで研修を受講したことがあったのですが、単純な書き方を学べただけでなく、どうすれば子どもを伸ばしていくことができるのか、保育の内容まで深めることができました。

ー今後の目標を教えてください。

保育士たちはみんな、それぞれのクラスで子ども達と向き合う中で、上手くいかなかったり悩むことがきっとあると思うんです。そんな時、一人で抱え込まずみんなで解決したり、課題解決を通して感じられた子どもの成長を共有できるような環境づくりを進めていきたいと思います。

ーありがとうございました!



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