【年齢別】効果的な子どもの叱り方とは?

0歳から5歳までの子どもたちを預かる保育園。この年齢の子どもたちは大人が驚くほど日々成長します。昨日はできなかったことが今日にはできるようになっているということもよくあります。

その成長を見守れる保育士という職業は、とても幸せで楽しい仕事であることは間違いありません。しかし、日々接している子どもたちに対して保育士が手を焼く時があります。

それは子どもたちが保育士の「言うことを聞かない時」、「危ないことをした時」、「お友達を傷つけた時」など一度叱っても、それでも言うことを聞かず、どうにもならない時です。

子どもたちに保育士の気持ちを伝えながら叱るか悩む保育士の皆さんへ、私がどう子どもたちに接してきたかをお伝えしたいと思います。少しでも子どもたちの叱り方で悩んでいる保育士の皆さんへ参考になれば嬉しいです。

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1歳・2歳の乳児たちへの叱り方

1歳クラスの子どもたちは何に対しても好奇心旺盛です。気になるもの、触ってみたいもの、とにかくすべてに手を出し、近づいて行きます。それが散歩中だったりすると保育士たちはとても大変です。

公園では保育士たちの「飛び出しちゃだめって言ったでしょ!事故に遭っちゃうよ」「さっきから何度言ったら分かるの!危ないからさわっちゃダメ!」と叱る声ばかりが聞こえてくる時もあります。そんな時はどうすればよいのでしょうか?

1歳クラスの子どもたちでも話をすれば分かることもあります。この年齢の子どもたちへの叱り方のポイントは「ゆっくり・理解できる簡単な言葉で、目を見て手を握り、時には抱きしめて話をすること」です。

子どもに「飛び出しちゃダメ!」ではなく「この砂場で遊ぼうよ」とか、「公園から飛び出したら車が来るよ」と分かりやすい言葉で子どもの興味を引きながら飛び出しをしない状況を作ってあげることが必要です。 叱るというより、「伝える」という方が合っているかもしれません。そして2歳クラスになると叱り方が少し変わってきます。2歳クラスになると保育士の言うことの理解度が増してくるため、帰宅後にお母さんに「今日は先生に叱られた」という発言をすることもよくあります。

2歳クラスは「イヤイヤ期」に入った子どもたちもいます。何を言っても何度叱っても、ダダをこねてどうにもならないという姿も多々見られます。そんな2歳クラスの子どもたちへの叱り方にもポイントがあるのです。

それは「これをしたら叱るというボーダーラインを決める」ということです。何でも自分でやりたいという気持ちを持ちながらも、うまくできず泣いて怒ってダダをこねたり、遊んでいる横にお友達が来ただけで噛み付いたりと保育士が叱らないといけない状況が多く訪れるのが2歳クラスの特徴です。

私が2歳クラスの子どもたちを叱ると決めているのは、「命に関わる危険な行為をした時」「お友達を傷つけたとき」と決めています。散歩中に飛び出して事故に遭いそうになった時などは手を握り、目を見て「何か気になった物が見えたのかな?飛び出すと危ないよ」としっかり伝えます。お友達を噛み付いた時も同じように手を握りながら目を見て「言葉で伝えられなかったのかな?必ず次は言葉で伝えようね。お友達を傷つけるのはやめてほしい」と丁寧に伝えます。

何でもかんでも叱るのではなく、保育士側も「これをやったら叱る」という境界線を決め、子どもの気持ちを代弁しながら手を握ったり抱きしめたりしながら丁寧に伝えることが大切です。

3歳・4歳・5歳の幼児への叱り方

3歳以降の幼児になると子どもの成長と共に話す言葉が増え、それと同時に保育士側の話す内容も随分理解できるようになります。3歳クラスの子どもたちも登園したら自分から「今日の朝ごはんは○だった」と自分のことを話せる様になってきます。そんな3歳クラスの子どもたちへの有効的な叱り方は「○したら△だよ」と叱っている理由をきちんと話すことです。

3歳クラスの子どもたちになると言葉での説明で危険なことや悪いことが少しずつ理解できるようになってきます。よく保育士たちが公園での散歩中に「飛び出すと危ない」と言って叱ってもまだ分からず困っている姿を見かけますが、その時は簡潔な言葉でなぜ危ないのかを伝えることが必要かもしれません。飛び出すと車に接触してしまうことや、事故に遭うと大怪我をしてしまうかもしれないということをきちんと話してみましょう。

4歳クラスの子どもたちになると、子どもたちが「これをしたら保育士たちに叱られるかもしれない」という感情を持つ子も出てきます。また子どもたち自身も自分がやりたいこと気持ちをコントロールすることもできるようになってきます。

この時期の子どもたちへの叱り方は「どうしてそれをしたか聞いてから叱る」、そして3歳クラスの子どもたちと同じように「○したら△だよ」と保育士が叱る理由をきちんと話すことです。

4歳クラスの子どもたちは「自分が○したかったから△した」と自分の気持ちを言葉で表現できるようになってきます。その理由によっては別のアプローチも必要なってくることもあるかもしれません。しかし必ず叱る時は保育士側もこれをしたら叱るという基準を持っていると思うので、子どもの気持ちを受け止めながら保育士が叱っている理由を話すようにしましょう。

なぜ保育士に叱られたのか、「子ども自身が考えるきっかけ」になります。そして5歳クラスの子どもたちになるとお友達同士で決めたルールや社会ルールも理解できるようになります。横断歩道は信号が青になったら手を上げて渡るということができるようになるのもこのころからです。

5歳クラスの子どもたちに対して叱る時のポイントは「あらかじめ子どもたちとルールを決める」ことです。このルールが守れなかった時には、今まで紹介してきた年齢別の子どもへの叱り方のように、「手を握り、目を見て、時には子どもの気持ちを代弁ながら簡潔な言葉を用いて叱っている理由を話すこと」が大切になってきます。

ただここで気をつけることは、お友達皆の前で叱らないことです。5歳クラスの子どもたちになると「○ちゃんは△したから叱られた」とか「これしたら○ちゃんみたいに叱られる」という感情が出てきます。子どもを叱る時は他のお友達がいないところに行って1対1で叱るようにしましょう。

まとめ

「叱る」と「怒る」とは似ているようで違います。「怒る」とは感情的に思いをぶつけることです。そして「叱る」とは、相手の気持ちを考えてこうなってほしいという思いで話し、伝えることです。保育士も人ですから、子ども達に対してつい感情的になってしまうこともあるかもしれません。

しかし、子どもたちへの効果的な叱り方の一番大切なことは「怒る」と「叱る」の違いを認識し、成長発達に合った叱り方を意識することだと思っています。もし自分が感情的になっていると気づいたら、他の保育士や園長主任に理由を話して子どもを叱ることを代わってもらうことも一つの手段です。ポイントをおさえた叱り方をすることで保育士たちの気持ちが子どもたちに伝わりますように。

ライタープロフィール

白川 佳代さん


保育士歴10年以上。自身の子育て経験を生かし、新卒保育士や子育てに悩む保護者の相談業務にも多く携わる。現在は認可保育園の園長。また、当サイトにコラムを多数執筆中。

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