「一緒に働きたい」保育士ってどんな人?

希望する園に採用してもらうには、面接官や園長先生など選考を通じて会った方に『この人と一緒に働きたい』と思ってもらうことが必要です。では、そんな風に感じさせる保育士とはいったいどんな方なのでしょうか?
今回は、首都圏で17か所の保育園を運営する 「株式会社テノ.コーポレーション」で、人事採用チームの主任を務める奈良尚さんに、「一緒に働きたい」と感じる方の人物像をお聞きしました。

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チームプレーができる方と一緒に働きたい

ー「一緒に働きたい」「採用したい」と感じる保育士とはどのような方か教えてください。

保育はチームでやるものですから、みんなで協力して頑張れる方に働いてもらいたいですね。
チームプレーができる方というのは、「柔軟さ」、「相手の立場に立って考えられる視点」、「責任感」をもっていると思います。

ー挙げていただいた3つの点について詳しくお聞きしたいと思います。
まず「柔軟な人」というのはどういった方ですか?


「柔軟な人」というのは、色々な人の意見を聞き入れられる方。どんなに経験があっても、「私はこのやり方でしかできません」という方は正直難しいです。
例えば、園長先生が年下で「私園長が年下なんて無理です」とはじめから言っている方が実際にいるんですよ。そんな方をいくら人手がたりないからといって採用したらどうなるか。
働きはじめて1週間で来なくなった、なんてことになりかねません。そうなると保護者の信頼を失ってしまいます。
保育の状況も子どもも日々変わっていきますから、自分のやり方を絶対視せず臨機応変に対応できる方が良いですね。


ーでは「相手の立場に立って考えられる視点」というのは?

保育士が持つべき視点というのは3つあります。それは「子ども・職員・保護者」の視点です。
保育士は「子ども」の視点を持っている方は多いと思うのですが、それに比べて「職員・保護者」の立場に立てる方は少ないように感じます。
しかし考えてみてください。保育士同士が相手の立場を思いやれないとチームプレーは難しいですし、保育園の主な役割の一つは保護者支援ですよね。
やはり面接官としては、3者の立場に立って物事を見れる方と働きたいと思いますよ。

ー最後の「責任感」について教えてください。

「責任感」というのは、言うまでもなくチームプレーには欠かせません。この責任感を測る指標として、私たち人事担当者は「退職された時期」をチェックしています。
例えば、トータルで10年経験があっても、ほとんどが6月や8月など年度の途中に辞めている方と、
それより経験が短くてもきちんと3月まで勤めてから退職している方を比べたとき、後者の方が評価が高いということもあるんです。
途中で先生が変わってしまうというのは子ども達にとってはショックなことですから、そうならないように年度末まで働く方は責任感が強いと判断しています。


ーありがとうございました!


≪編集部より≫
奈良さんに語っていただいた人物像は、「柔軟さがある」「相手の立場に立てる」など、大人だったら当たり前に身に付けていておかしくないような姿勢ばかり。
でもいざ自分のことを振り返ってみると、経験を過信したり、忙しさを言い訳に相手を思いやれないなど、できていない部分も多いなと反省してしまいました。
就転職を考えている方もそうでない方も、これを機に「私って一緒に働きたい人?」と考えてみてもらえたら嬉しいです。


取材協力

株式会社テノ.コーポレーション
手の温もり、手のやさしさを大切した、直営保育園「ほっぺるランド」を首都圏で17園運営。
子どもたちの成長はもちろん、働くご両親のライフステージも応援しています。

「現場」の意見を大切に、保育園を運営している東京本部が保育士さんをバックアップします。
保育士さんは随時募集中ですので、お気軽にお問い合わせください。
※施設数等の情報は、2015年6月現在のものとなります。

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