働くママの強い味方!病児保育【2】〜課題とこれから〜

前回は「施設型」・「訪問型」といった病児保育の形態の違いとそれぞれの仕事内容や、
病児保育が子育てにとっていかに重要か、といった社会的意義をお伝えしました。
今回は、病児保育の課題と解決のための取組みについてご紹介します。

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病児保育の課題とは?

病児保育には「需要が供給においついていない」という大きな課題があります。なぜそのような状況におちいってしまうのでしょうか。

新規参入や事業拡大をはばむ、病児保育のジレンマ

病児保育の場合は子どもがいつ具合が悪くなるか分からないので、通常の保育園と違い需要が日々変動します。
個々の運営者は、どれだけのサービスを提供すれば安定した利益をだすことができるのか、予想をたてづらいのです。

需要を多く見積もり保育士を多く確保すると、利用が少なかった場合には人件費や施設費(施設型の場合)がかさんでしまう。
コストが出ないように保育士の人数を少なくすれば、体調不良になった子どもに対応しきれない可能性が出てくる。

こうした病児保育がかかえるジレンマが、新規参入や事業拡大をはばむ壁となり、供給者不足を生む一因となっています。

病児保育にたずさわる保育士の不足

病児保育は通常の保育スキルに加えて、病気の子どものケアに関する専門的な知識や、緊急時における処置などが求められます。やりがいは大きいですが、「適切な対応ができるか」という不安から、従事することをためらう人が多いようです。

また、事業の安定的な運用の難しさから病児保育の運営者が少なく、たずさわりたいと考えても現実的に難しい地域も多いため、担い手の育成が進みにくいのです。


病児保育普及のための取り組み

全体としてのニーズや社会的意義は高いものの、運営面での課題が多く、広がりをみせることが難しい病児保育。では問題解決のために、どのような取り組みが行われているのでしょうか。

行政主導で施設増加

東京都は病児保育施設を3割増やす方方針を固めました。都に存在する施設数は今年1月現在で126か所。これを2019年度には160か所にすることを目指します。
目標達成のため、補助金の給付や、都立病院での病児保育スペースの開設を計画。

その他、近隣の市区町村と広域連携を進める自治体には施設改修の補助金を増額するなど、需要の不均衡に応える仕組みも整備します。

病児保育のエキスパートを育てるための資格も

病児保育にたずさわる保育士には、子どもの病気に関する幅広い専門知識が求められます。にも関わらず、それらを体系的に学べる機会がなかなかありませんでした。

そこで生まれたのが「認定病児保育スペシャリスト」という資格。病児保育を行う上で必要となる知識を身に付けることで、仕事への不安を和らげ、保育の質を向上させるという目的があります。



≪参考URL≫
・都、病児保育の施設を3割増 19年度160カ所 (日本経済新聞)
・認定病児保育スペシャリスト

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