年齢別の絵本の選び方【0歳児〜2歳児編】
- 保育士お役立ち情報
- 2022/03/31
子どもたちに読み聞かせる絵本を選ぶときはどのように選んでいますか?絵がかわいいもの、お話が面白いもの、どれも大切ですよね。今回のコラムでは子どもたちの年齢に合わせた絵本の選び方と、私の働いていた保育園で子どもに人気だった絵本を年齢別に紹介したいと思います。
シリーズ第一弾として0歳児から2歳児を対象にした絵本の選び方とおすすめ絵本をまとめました。
> 第二弾【3歳児〜5歳児におすすめ絵本の特集】はこちらから♪
0歳児向けの絵本の選び方
まだ言葉を発したり、その意味を理解することが出来なくても、0歳児は五感を使って絵本を楽しむことが出来ます。絵本を通して、繰り返し見たり聞いたりする楽しみを感じ始めます。また、保育士のまねっこを始めたり、読み聞かせ中に指をさしたり喃語を言ったりして、絵本の内容に興味を示すようになります。
0歳児を惹きつけるのにぴったりな絵本のジャンル
・色や形がはっきりしている絵本
・擬音語が沢山使われていて音をリズミカルに楽しめる絵本
・食べ物や動物など子どもたちにとって身近なものが出てくる絵本
・木や布で出来た絵本など触って楽しめる絵本
0歳におすすめ
もぐもぐばあ/エド・インター
かわいい果物が主役の布絵本です。果物の皮をめくると・・・ばあ!と顔が見えます。触るとシャカシャカ、りんりん、赤ちゃんの大好きな音が聞こえるので興味津々に目を向けてくれそうですね。色も鮮やかで柔らかい布素材なので、月齢の低い頃から楽しむことができそうですよ。
1歳児向けの絵本の選び方
1歳ごろになると少しずつお喋りが上手になってきて、コミュニケーションを取る楽しみがわかるようになってきます。読み聞かせ中に片言で反応したり、身振り手振りで表現する子も増えてきます。また、まねっこをすることも楽しむようになるので、保育士と一緒に絵本のセリフを繰り返して言えるようになります。読み聞かせを通じて保育士との関わりを楽しみながら、自然と語彙が増えていきます。
1歳児を惹きつけるのにぴったりな絵本のジャンル
・同じフレーズや擬音語などが繰り返されている絵本
・子どもたちが真似のしやすい内容の絵本
・食べ物や動物など子どもたちにとって身近なものが出てくる絵本
1歳におすすめ
「ぺんぎんたいそう」 齋藤 槙 作 福音館書店 刊
「息をすって〜はいて〜」「おなかとあたまをぴったんこ!」かわいいぺんぎんたいそうが始まります。ぺんぎんの真似をして、一生懸命体操する子どもたちの姿が見られること間違いなしです。この絵本を読み聞かせる際には、体を動かしてちょっとした運動の活動にもなりそうですね。 体操を覚えて、絵本がなくてもいつの間にか体操を始める子も見られるかもしれません!
2歳児向けの絵本の選び方
2歳ごろになると語彙が更に広がり、保育士との会話もお友達同士の会話も成り立つようになってきます。絵本のストーリーを想像し、登場人物を観察したりして、だんだんと絵本の内容を理解できるようになります。登場人物の真似をしてなりきったりと、自分なりに言葉や身振り手振りで表現することも増えてきます。また、挨拶の仕方やお着がえなど、絵本に良い影響を受ける子どもたちも多いので、生活習慣にまつわるお話の絵本もおすすめです。
2歳児を惹きつけるのにぴったりな絵本のジャンル
・繰り返し出てくるフレーズや歌などが含まれていて覚えやすい絵本
・答えを想像して楽しめる会話形式のの絵本
・生活習慣が題材の絵本(例:挨拶、お着がえ、トイレなど)
2歳におすすめ
「はらぺこあおむし」作:エリック・カール 訳:もりひさし 偕成社 刊
世界的に大ベストセラーの絵本です。小さなはらぺこのあおむしが、一週間おいしいものをたくさん食べて、最後には・・・?色鮮やかで独特なタッチの絵に釘付けです。絵本の中では、数字や曜日、食べ物がたくさん出てくるので、絵本を読みながらいつの間にか覚えてしまうかもしれませんね。はらぺこあおむしには、歌があるのをご存知でしょうか?なんだか頭に残ってしまう歌で、私の勤めていた保育園では毎日子どもたちと歌っていたほど大人気でした!
読み聞かせで大切なこと
読み聞かせている時に子どもたちの反応が薄いと、読み聞かせスキルに自信を失ってしまうなんてこともありますよね。そんな時に一番効くのは先生もいっしょに絵本の世界に入って、全力で楽しみながら、柔軟な想像力で子どもたちの目線で一緒に楽しむことです。子どもたちは先生が楽しんでいる姿を見るのが大好きなので、その様子を見たら喜んで絵本を楽しんでくれるはずです。諦めず、日々試行錯誤して読み聞かせてみて下さいね!
☆後編【3歳児〜5歳児におすすめ絵本の特集】はこちらのリンクから♪
ライタープロフィール
所 茉祐花さん
大学で児童福祉を学び、国家試験で保育士資格を取得。また、児童指導員の資格も取得済。
保育士として認可保育園で勤務経験を基に、現在は子育てメディアでライターとして勤める。
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