【保育士】一人暮らしを始めたいけど不安!準備・注意点などを紹介します。
- 保育士お役立ち情報
- 2022/02/28
保育士として一人暮らしをしたいが、お金の面をはじめ不安で踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、保育士が一人暮らしを始める前に、知っておきたいことを紹介します。
一人暮らしをする上でのメリット、デメリットは?
保育士で一人暮らしをしたいという方は多いと思います。自分で生活をしていく一人暮らしは、人間的な成長のチャンスでもあります。ただし、初めての一人暮らしは何かと不安なものです。まずは、そのメリット、デメリットについて見ていきましょう。
一人暮らしのメリットを紹介!
メリット例:
1.自分のペースで生活ができる
2.仕事後のプライベートを充実させられる
3.通勤時間が短縮できる
家族との暮らしと違って、マイペースで自分の時間を楽しむことができ、家族に煩わされることもありません。友人や恋人との時間も過ごしやすいので、プライベートの充実度が上がります。また、職場近くに住むことができれば、通勤時間が少なくなり、自由に使える時間も増えます。
一人暮らしは家事を一人でこなさなければなりませんが、その分、様々な家事ができるようになります。金銭管理も含めて自己管理ができるようになるなど、人間としての成長にもつながります。
一人暮らしのデメリットを紹介!
デメリット例:
1.金銭面で負担がかかる
2.寂しさと防犯上の不安がある
3.家事はすべて自分で行う必要がある
最大のデメリットは金銭面でしょう。自分の給与からすべての生活費をまかなうことになるので、出費シミュレーションは必須です。また、一人暮らしでは、家族と住んでいた頃には感じないような寂しさを感じることもあるでしょう。防犯面で不安を感じることも多いと思います。
そのほか家事も大変です。掃除、洗濯、食事の支度、買い物などをすべて一人で行うことになります。それまで経験がなかった家事も含めて、一通りできるようにしておく必要があります。
一人暮らしする前に知っておきたい「家賃補助」!
一人暮らしをする上で一番気になるのは、やはり金銭面ではないでしょうか。保育園によっては、家賃手当がある保育園もあります。なかでも、借り上げ社宅制度を利用できる保育園はおすすめです。 あとで知って損をしたということがないように、情報を収集しておきましょう。
借り上げ社宅制度について
借り上げ社宅制度とは、平成27年度から始まった制度で、自治体が保育事業者に対して保育士の住宅費用を一部補助する制度です。
注意点
借り上げ社宅制度は、自治体だけでなく、園ごとにも利用の有無や初期費用の負担などの方針が異なります。借り上げ社宅制度を利用していない場合や、一定の自己負担を求められることもあります。(自己負担は所得税の負担を減らす意味もあります)
制度利用の可否はもちろん、自己負担や初期費用の補助など、事前に詳細を確認するようにしましょう。
上京して一人暮らし!オススメのエリアは?【東京】
東京23区に上京して一人暮らしをするなら、オススメのエリアを紹介します。
目黒区
閑静な住宅街の多い目黒区は治安も良く、初めての一人暮らしにはぴったりのエリア。
ワンルームや1Kの家賃相場は、およそ9万4千円です。
保育士向け借り上げ社宅制度は月額9万2千円が上限。また、礼金、共益費(管理費)、更新料についても補助があります。
港区
23区の中央にある港区は、青山、赤坂、六本木など、都会的な雰囲気を味わえる街。東京に住むならあこがれのエリアです。
一人暮らしの家賃相場も11万〜12万と、決して安くありませんが、借り上げ社宅制度を利用する場合、月額11万2千円まで支給されます。
杉並区
比較的自然に恵まれており、都心にもアクセスしやすく、人気のある住みやすいエリアです。
一人暮らしの家賃相場は1DKで9万4千円ほど。借り上げ社宅制度では月額8万2千円が上限です。
また、未経験者やブランク4年以上の方が常勤保育士として新たに勤務する場合に、区内共通商品券5万円分が支給されるという、うれしい制度もあります。
板橋区
緑が多く医療サービスが充実した「子育てしやすい街」と評価され、家賃や物価も安いエリアになります。
板橋区は「地域合同研修」などの保育士の質を高める取り組みに力を入れていて、スキルアップしたい保育士さんにもオススメです。
家賃相場は平均6〜7万円で、借り上げ社宅制度の支給額は月額8万2千円までなので、良い物件を探すことも可能です。
注意点
借り上げ社宅制度は、自治体だけでなく、園ごとにも利用の有無や初期費用の負担などの方針が異なります。
借り上げ社宅制度を利用していない場合や、一定の自己負担を求められることもあります。(自己負担は所得税の負担を減らす意味もあります)
制度利用の可否はもちろん、自己負担や初期費用の補助など、事前に詳細を確認するようにしましょう。
都内在住でも借り上げ社宅制度は使える?
対象外のケースもあり!
現在都内在住で、実家から離れたい、好きなエリアに引っ越したい!という方は、この制度を利用できるのでしょうか。
借り上げ社宅制度は、園によって、現住所からの距離の条件に規定があり、地方出身者を優先することがあります。園に確認する必要はありますが、すでに都内で生活している場合、対象から外れてしまう可能性があります。
対象外の場合は住宅手当をチェック!
園の運営法人による独自の住宅手当や社宅の利用もおすすめです。園ごとの住宅手当や家賃補助に特に決まりはなく、会社の規定によって異なるものの、支援の充実した園も少なくありません。
そのほか
勤務先の園が社宅・寮として所有しているアパートの一室などを安い家賃で貸し出してることもあります。ただ、同僚もいっしょに住むことになるため、好みがわかれるところです。
出費の大部分を占める家賃負担が減るのはありがたいですね。良い人材を確保したい保育園などは、独自の優遇措置が充実している傾向があります。住宅手当付きの求人は要チェックです。
保育士一人暮らしの出費はどのくらい?
出費の内訳事例を紹介!
実際に保育士として一人暮らしをすると、どのようなお金がかかるのでしょうか。保育士の給料でやっていくことができるのか気になるところですよね。一般的な例をもとにご紹介します。
家賃について
まず気になるのが、家賃ではないでしょうか。適切な家賃は、収入の3分の1から4分の1が目安。手取り18万円として考えてみると、およそ6万〜4万5千円といったところです。
光熱費について
電気代 4,707円
ガス代 3,005円
水道代 2,044円
その他 419円
食費 42,936円
(内外食費12,305円)
通信費 7,965円
交際費 6,547円
※コロナ禍前は12,136円(2018年)
一人暮らしの勤労世帯の平均値になりますが、食費に関していうと、保育士のお昼は給食になると思うので、もっと節約できるかと思います。自炊をメインにすれば、3万程度に抑えることもできるでしょう。
食費・交際費は変動することも!
家賃を5万3千円として、光熱費1万円、食費3万円、通信費8千円で計算すると、合計10万1千円です。人の付き合いに使う交際費に関しては、コロナ禍の現在、大幅に減っているようです。
ただしコロナ前の2018年は12,136円なので、1万円とします。さらに、日用品などの購入も考えると、だいたい12万円は必要なことが見えてきます。
一人暮らしに向けて準備すべきこと
給与が高いとはいえない保育士。一人暮らしに備えて今からできることについて紹介します。
貯金をする!
部屋を借りるにも初期費用がかかります。初めに1カ月分の家賃と敷金、礼金の支払いが必要になります。さらに、火災保険の加入料、家具などの購入、引っ越しにかかる費用など、大きな出費になります。
将来の一人暮らしに備えて、少しずつ貯金をしていくことをおすすめします。
家事をできるようにしておく!
実家では家族してくれていた家事を、すべて一人でするのが一人暮らしです。一人暮らしの前に、少しでも家事のスキルを身につけておきましょう。
特に自炊ができるようになれば大幅な節約になるので、その習慣を早くからつけておくのもいいでしょう。
通信費などを見直す!
実家にいる際は目立たなかった通信費も一人暮らしでは大きくのしかかってきます。この機会にスマートフォンやプロバイダのプランを見直すといいでしょう。
まとめ
保育士の給与でも、一人暮らしをすることに問題はありません。借り上げ社宅制度や住宅補助などの制度も上手に使えば、余裕も生まれます。一人暮らしにはお金がかかったり、家事をすべてこなさなければならないなど、デメリットも多くあります。
一方で、自己管理ができるようになったり、自分自身の成長にもつながっていくこともあるでしょう。
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ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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