保育士に向いている・向いていない!特徴や適性などを紹介します。

保育士に向いている人とは、どんな人なのでしょうか。ここでは、向いている人の特徴などを紹介します。また、向いてないと考える人でも保育士という仕事に前向きに取り組んでいけるコツをお伝えします。

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保育士に向いている人とは?

子供好き、保護者や同僚とコミュニケーションが取れる人!

保育士に向いている人については、一般にこう言われています。

・子どもが好き
・体力がある
・保護者や同僚とコミュニケーションが取れる
・新しい発想が出せる
・事務処理能力がある
・責任感がある
・忍耐力がある
・計画性がある

保育士は子ども相手の仕事と思われがちですが、保護者や同僚の保育士とのやり取りも重要です。そのため、コミュニケーションスキルが必要になってきます。また、事務作業や制作物作成なども行うので、事務処理能力も求められます。さらに年間を通して行事も多く、先を見据えての行動ができることも大切です。

教育心理学視点での「保育士に向いている人」とは?

「保育士の適性」について7つの特徴があり!

ここで、教育心理学の専門家の目から見た「保育士に向いている人」についてご紹介します。一般に言われている適性と大きな違いがあるかどうか、気になるところです。
藤村 和久教授(大阪樟蔭女子大学 人間科学部 児童学科 )の研究で、保育士・幼稚園教諭を目指す学生たち373名に、120項目からなる質問紙を渡して調査しました。保育士を目指す人たちの共通点、保育士の特性について明らかにすることが狙いです。

結果として「保育士の適性」について7つの特徴が示されました。それは、難しい言葉となりますが「愛他性、共感性、論理的思考性、気働き、社交性、 行動力、養育性」の7つになります。以下に簡単に説明していきます。

「保育士の適性 7つの特徴」について

1.愛他性

人のために働きたいという気持ちがある

2.共感性

人の気持ちに自分を重ねて共感できる。

3.論理的思考性

物事を論理的に考え、計画的に行動できる。

4.気働き

細かなことによく気がつく。

5.社交性

どのような人であっても、積極的に関わっていける。

6.行動力

思いついたら、すぐに行動できる。

7.養育性

子どものことには努力を惜しまない。

いかがでしょうか。「仕事ができて、信頼感のある保育士」のイメージが浮かび上がってくるような、7つの特徴ですね。一般に言われている保育士の適性と大きな違いは見られません。また「7.養育性」以外の要素は、一般的なサービス業に必要な資質にも重なります。
それは、保育士は特殊な職業ではなく、基本的には対人サービスの業務であるためです。

保育士に向いていない人とは?

人前に出るのが苦手、体力がない、など!

それでは、逆に、保育士に向いていない人とは、どういった特徴があるのでしょうか。以下は、一般に「保育士に向いていない人」の特徴といわれるものです。

・人前に出るのが苦手
・潔癖症である
・体力がない
・柔軟性に欠ける

上記の特徴ですが、経験によってカバーできる部分も大きいです。なので、適性がないと判断してすぐにあきらめてしまうのはおすすめではありません。実際は、現場で少しずつ経験を蓄積しながら、自分らしい個性を持った保育士になっていくものだと思います。
また、保育士にも多様性が必要です。保育士には必ず「向き」「不向き」があります。私も音痴でピアノは全く弾けませんでした。それでも、皆に助けられながら保育士をしていました。

各自が苦手を克服することも必要ですが、保育はチームワークなので、現場のチームで乗り越えていくことも、また大切なことなのだと思います。

向いていないと思っても保育士を続けていくコツは?

毎日の積み重ねが大切!

誰にも「保育士に向いていないのでは?」と思う瞬間がありますよね。多くの現役保育士が悩みながら、日々業務に取り組んでいます。例えば、以下のような現場の声があります。

現場の声@

「保育士一年目から、年長の担任をしていました。子どもとの信頼関係が築けず、まるで友達のようになってしまいました。先輩が声をかけると子どもは動くのに、私の声掛けは無視です。 もともと性格自体が内気で、リーダーシップを取るようなこともなく、やはり保育士に向いていないのではと何度も自問しました。 それでも保育士の仕事が好きであきらめきれず、同期や学生時代の友人に話してストレス発散していました」

こうした声は、実は数多くあります。このように、皆一度は「保育士に向いていないから、やめよう」と考えたことがあるのではないでしょうか。ただ、そうした悩みは、だいたいは時間が解決してくれます。 なぜなら、保育の世界は時間がかかるものが大半だからです。
子どもの育ち、発達、信頼関係の醸成は短時間ではできません。なので、劇的に変化することはありませんが、毎日の積み重ねの中で、次第に関係性が変わっていくものです。

現場の声A

「今自分のできることを確実に努力していくことで、少しずつ子どもとの信頼関係ができ、話を聞いてくれるようになりました」

保育士という仕事に前向きに取り組んでいくために必要なのは、すぐにあきらめないことです。一般に「教育・保育の世界は時間がかかるもの」と言われています。なので、長期の視点で自分の仕事をとらえて、日々を積み重ねていきましょう。

まとめ

保育士の向き・不向きについては色々と言われていますが、そうした適性についてとらわれすぎるのも問題です。何か課題にぶつかると、すぐに「向いていないから、やめよう」と考えてしまうからです。 そうではなく、自分らしい保育士のありかたをもっと考えていくことをおすすめします。
そもそも完璧な適性を持った保育士などは稀です。それぞれが、持ち味を持った魅力ある保育士になれるように、日々努力していく姿勢が大切なのだと思います。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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