女性のあこがれ”保育士”は今、40代が目指す職業?

保育士は、子ども好きな女性にとってあこがれの職業。というイメージを持つ人は多いと思います。BrushUP学びの人気資格ランキングでも、保育士は年間ベスト3の人気資格。
しかし、長年解消されない待機児童問題において、最大の要因は「保育士不足」と言われています。

目指す人は多いのに人材は不足する、保育士の雇用状況のねじれについて分析していきます。

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本当に保育士は不足している?

厚生労働省によると、待機児童は潜在的には全国で85万人いると発表されました。
2013年に待機児童ゼロに成功した横浜市に倣い、自治体によっては認可保育所の民間への開放が進んでいますが、施設が増えても解決しないでいるのが、『保育士の不足』です。保育士を確保できず、開園がままならないケースも珍しくない状況です。

“なり手”が減ったのかというと、一概にそうとは言えません。
毎年8月に実施される保育士試験の受験者数は年々増加傾向にあり、昨年は全国の受験者数5万1千人、そのうち8,900人余りが合格しています。
プロの保育士は毎年着実に増え続けているのです。

それでも保育士が不足している理由は、保育需要がそれ以上のスピードで増えている事、そして、「有資格者の就業率の低下」です。

現在、資格を持っていても保育の仕事をしていない「潜在保育士」は60万人以上いると言われています。せっかく資格を持っているのに活かさないのは、なぜでしょうか?

改善されない保育士の雇用状況、若年層の離職率

その理由ずはり、「低い賃金」です。
「保育士の平均賃金は214万2千円で、全職種の平均を100万円余り下回っている」と発表されています。

この背景には、非正規職員の比率が多いことが挙げられます。

保育士の仕事は体力を使う上に、子どもを預かる責任が重く、様々な保護者との折衝が必要なため、精神的な負担も大きい仕事です。

非正規職員は正規職員よりも低い賃金であるにも関わらず、ほぼ同じ仕事と責任を任されています。加えて、臨時職員は早朝や夜勤など、時間外保育を任されるケースが多いのです。

ある地方自治体の社会福祉協議会の調べによると、勤続年数1年以上3年未満の非正規雇用保育士の離職率は46%と半数近くに上っています。
仕事量と責任の負荷が見合わず、辛くなってやめてしまう若年層の保育士が、非常に多いことがわかります。

増える40代の保育士

一方で、子育てをしながらパートタイムワークを望む30〜40代主婦層においては、「資格を取得することで就職先の選択肢が広がる」、「子育て経験を活かせる」という側面で「保育士」という資格にスポットがあたっています。

今、BrushUP学びにおいても、増加する保育士の資料請求者のうち、26%は40代です。20代の20%を上回る状況です。

もちろん、同じ賃金であれば経験者を優先して採用されますが、最近はベビーシッター事件などの背景もあり、保育士補助や事務といった職種でも保育士の有資格者を求める施設が増えています。

人材不足にあえぐ施設が多い現状においては、資格を持っているというだけで採用されるチャンスが大いに広がると言えます。


次ページでは、公立と私立での保育士の待遇の違いについて触れます。

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