イースター行事のねらい、指導案の書き方を紹介!
- 保育園行事
- 2023/02/13
イースターを行事で行う際のねらい、指導案の書き方などを紹介します。
イースターの由来とは?
ハロウィン行事を行う保育園は多くなりましたが、イースターの知名度はまだまだのようです。
イースターには、子どもたちが喜びそうなカラフルな「イースターエッグ」、うさぎなどが登場します。保育園の春の行事として取り入れてみてもいいですね。
イースターには、そもそもどんな由来があるのでしょう。保育士であれば知っておきたい情報について紹介します。
イースターはいつ?
イースターは、日にちが毎年変わります。なぜなら、「春分の日が過ぎて、最初の満月の後の日曜日」がイースターになるためです。
だいたい4月になることが多いようですが、2023年のイースターは4月9日(日)、2024年は3月31日(日)です。
イースターの由来は?
イースターは、日本語では「復活祭」と呼ばれるキリスト教の行事です。クリスマスよりも重要な意味を持つともいわれています。
もともとは、処刑されたキリストが3日目に復活したことを記念する祝祭で、現在では、キリストの復活と春の到来を祝うお祭りとなっています。
イースターのモチーフとしておなじみなのは、カラフルな卵の「イースターエッグ」、うさぎの「イースターバニー」です。卵は新しい命が誕生するため、生命・復活のシンボルで、多産なうさぎは、繁栄・豊穣のシンボルとされています。
イースター行事の指導案の書き方は?
まだまだ知られていないイースター。保育園でイースター行事を行う際は、ねらいを明確にすることをおすすめします。イースターをきっかけに外国への興味を広げていくというのもよいですね。
イースター行事を行う場合の指導案について、項目ごとに書き方の参考例を紹介します。
【ねらい】
活動のねらいとしては、主に以下のようなものが考えられます。
・イースターについて知り、楽しく参加する。
・行事を通して、お友達や保育士と楽しい気持ちを共有する
・外国の行事であるイースターを通して、外国への興味を広げる。
ねらいを意識しながら、活動内容を考えていきましょう。
【活動内容】
イースターには定番のお祝いの仕方があります。卵を使ってゲームをしたり、プレゼントを贈りあったりするのが一般的です。
保育園での活動内容について、いくつか案をあげておきます。
イースターにちなんだ製作
イースターエッグ(卵)、イースターバニー(うさぎ)を使って、春らしい製作を楽しんでみましょう。壁面装飾などにも使うと、雰囲気が盛り上がりますね。
イースターエッグ
画用紙・折り紙を卵型に切り、色を付けたりしたイースターエッグを壁面の装飾に使う園が多いようです。
また、幼児であれば、卵を使って本式のイースターエッグづくりに挑戦してみても楽しいですね。イースターエッグは、ゆで卵に食紅などで下色を付けて、さらにマーカーなどでデコレーションします。
イースターバニー
画用紙、紙皿、トイレットペーパーの芯、紙コップなどで、かわいいうさぎを作ることができます。年齢に合わせて、製作する素材を変えていくとよいでしょう。
イースターにちなんだゲーム
キリスト教圏では、イースターエッグを使ってゲームをする風習があります。保育園行事に工夫して取り入れてみるとよいですね。
その際、衛生面を考えると、本物のイースターエッグ(ゆで卵)ではなく、紙を丸めるなどして作った方がよい場合もあります。
イースター工作のグッズを調べる
エッグ・ハント:
保育士が隠したイースターエッグを探し出し、誰が一番多く集められるかを競います。簡単なルールなので、誰もが楽しめます。
エッグロール:
坂の上などから、子どもたちが一斉にイースターエッグを転がします。卵はまっすぐに転がらず予想できない動きをします。そんな卵を追いかける楽しい遊びです。
エッグスプーンレース:
スプーンの上にイースターエッグを乗せて、ゴールまで落とさないように運んで競争します。ただ、卵だと割れてしまうので、小さなボールなどで代用してもよいでしょう。
【環境構成】
イースター行事のために必要な準備について、具体的に記入します。
以下のようなものが考えられます。
・保育室に子どもの作品などでイースターの装飾をする。
・イースターの由来などを話せるように準備する。
・イースターにちなんだ製作の準備をする。
【予想される子どもの姿】
活動中に子どもがどのような行動をとるかを予想して、具体的に記しましょう。
・イースターの製作を工夫して楽しんでいる。
・イースターのゲームに積極的に取り組んでいる。
・ゲームでは、勝った子どもは得意になり、負けた子はがっかりするなど様々に反応する。
【保育士の援助】
上記、予想される子どもの姿に、保育士がどのように対応するかを具体的に記入します。
・製作では、はさみの使い方などをフォローする。
・製作やゲームで、子どものがんばりを認めて褒める。
まとめ
イースターは、もともとはキリスト教の行事ですが、イースターエッグやイースターバニーなどは春らしいカラフルな色彩で、わくわくするお祭りのイメージがあります。
保育園の新学期の始まりにあたることも多いので、上手に取り入れて、子どもたちの気持ちを盛り上げるような行事にしてください。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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