就活中の保育学生必見!【間違った保育園の選び方】とは
- 保育士の就職・転職
- 2017/04/27
保育学生の就活は一般的には夏以降からと言われてきましたが、最近では新卒保育士向けの求人は一般企業の就活スタートと同時に解禁されることも多くなってきました。
「どのように求人を検討すればよいかわからない」「各保育園によって、何が違うのかはっきりわからない」近年、保育園の求人数が莫大に増えたため、こういった声が保育学生からよく聞かれるようになりました。
そういった「求人迷子」になってしまった保育学生が陥りがちな、保育園の間違った選び方を今回のコラムではご紹介していきます。
【間違い@】お給料と賞与額だけで決めちゃう
≪アリがちな例≫
「とにかくお給料が高いところに就職しちゃおう!」
「ボーナス3か月以上もらえる保育園しか受けない」
入社を希望する一番の理由が「お金」の場合、働き始めてからもしも日々の保育観に疑問を持ったときにモチベーションが下がりやすい。
もちろん、生活をしていく上でお金はとっても大事ですが、保育園を選ぶときの第1条件が「給料の高さ」という方は黄色信号です。あなたが給料の高さで選んだその保育園は、あなたの理想とする保育観に合っていると自信を持って言えますか?
「高給料がもらえる、保育観が合わない保育園で毎日勤務する」のと、「平均的なお給料がもらえる、自分の理想とする保育園で毎日勤務する」のとでは保育をする上での満足感も、スキルの吸収量も、ストレス量もまるで違います。
ボーナス(賞与)は各企業によって計算方法が異なる場合があるので、求人票を確認しましょう。
賞与3か月支給と書いてあったとしても、支給額(手当込)の3か月分とは限りません。多くの場合、「基本給」×「○か月分」という支払われ方になります。基本給の金額は各企業によって違いますので、その金額を確認するのも忘れずに。
実際に「自分の保育観と大きなズレがあった」と勤めてから数か月で新卒保育士が転職を希望するケースもありますが、数か月で退職、または年度の途中で退職してしまうと子どもと保護者、職員に迷惑がかかってしまいます。そのため、採用する保育園側からすると、そのような経歴を持つ保育士を新たに採用するのは敬遠してしまいがちな現実があります。
自分にとって、長く勤めたいと思える理想の保育園とはどんな保育園なのか、しっかり自己分析をしたうえで求人を選んでいく必要があります。自分の理想とする保育方針の保育園のお給料が平均より高かった!という場合はラッキーですね。
【間違いA】園児定員だけで決めちゃう
≪アリがちな例≫
「園児定員19名以下なら家庭的な保育が出来そう」
「行事が少ない分、負担が少なそう」
小規模保育所を保育士デビューの勤務先として選ぶことはプラスになるのか、 しっかりと考慮したうえで保育園を決めるのが賢明です。
待機児童を減らす対策として、最近増えてきている小規模保育所。担当する子どもの数が少ないので、ひとりひとりとじっくり関わることが出来る、家庭的な保育を実践しやすい、0〜2歳児までの乳児保育がメインのため行事が少ないことなどから人気が高まっています。
・質の高い保育スキルや細やかな配慮、即戦力としての広い知識が求められる
・クラスをまとめるスキルや、行事の企画・運営でのスキル、幼児の保育スキルが付けづらい
・職員の人数が少ないのでお休みが取りづらい場合や、人間関係がこじれた時に逃げ場がなくなる
また、小規模保育では保育士資格を保有していない人でも勤務できる場合がありますので、 保育士資格保有者は無資格の職員に比べて任される業務が増え、責任を負うこともあります。 保育園での有資格者の割合は、以下の運営形態によって決められています。 もし、小規模保育を就職先に選ぶ場合には、運営形態もチェックしておいた方が良いですね。
【A型(認可保育園分園型)】定員:6〜19名
職員全員が保育士資格を保有しており、通常の配置基準よりも1名多く配置されています。 3つの形態の中では、一番保育の質が高いと言えます。
【B型(中間型)】定員:6〜19名
職員の半分以上が保育士資格を保有しており、 通常の配置基準よりも1名多く配置されています。 保育士と、保育補助の職員がともに在籍しています。
【C型(保育ママ型)】定員:6〜10名
保育士ではなくても、家庭的保育者と認定されていれば、職員として勤務することが出来ます。 家庭的保育者に認定されるためには、市町村による研修を受けた上で、保育士同等の知識や経験があるとみなされる必要があります。
【保育士.netベテランカウンセラーからのアドバイス】
@複数担任制なので、先輩保育士からのサポートが手厚い!
新卒学生は複数担任のクラスに配属される場合が多く、経験のある先生と組んで保育に入れます。ペアで組む先生から細かいことも日々教えて頂けるため、先輩から沢山吸収し、成長することが出来ます。
A子供の成長を長く見届けられる!
認可保育園には0歳から5歳までの子ども達が在籍しており、乳児から幼児までの成長や保育方法も学ぶことが出来ます。小規模や認証と違い、保護者の都合などで子ども達が途中で転園することが少ないため、配属されるクラスによりますが持ち上がりで卒園まで見届けることも可能です。
以上の2点をご参考にして頂ければ幸いです。保育園選びでお悩みの場合には、いつでもお話お伺いしますので、お気軽に保育士.net新卒にご相談くださいね♪
【まとめ】大事なのは「自分の目で見て感じること」
園の雰囲気や働いている先生たちの様子など、求人票や採用サイトだけではわからないことが沢山あります。
就職先の保育園を選ぶときの、一番のアドバイスとしては「自分の目で見て感じること」です。
とはいっても、片っ端から全て園見学に行くというのも難しいと思うので、簡単に自分の希望を自己分析によって洗い出し、
譲れない条件を1つか2つだけ絞って、選定してみるのはいかがでしょうか。
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