子どもにマスクは必要?保育園でのマスク使用ルールを考えよう

新型コロナウイルス感染を長期的に防ぐため、保育現場でもマスク着用が定着してきています。子ども・保育士のマスク着用は本来どうすべきなのでしょうか。保育園でのマスク使用について考えます。

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そもそもマスクに感染予防の効果はあるの?

科学的根拠は十分では無いのが現状!

新型コロナウイルス感染予防で、マスクをすることが一般的になりました。これまで、マスクの効果については科学的な根拠が十分ではありませんでしたが、徐々にエビデンスが増えてきて、その効果についてわかってきています。

マスクの基礎知識を紹介!

まずはマスクの基礎知識を、保育園でのマスク使用を考える前に確認しておきたいと思います。以下にWHO(世界保健機関)などの見解を参考にまとめました。

【新型コロナウイルス感染予防についてマスクの基礎知識】

1.マスク着用の一番の目的は、「自分が感染しない」ためでなく、「他人に感染を広めない」ためである。
2.自覚的な症状がある場合だけでなく、たとえ症状がなくてもマスクは着用したほうがよい。それは、無症状の人でも感染していることがあるため。
3.ただし、夏場はマスク着用により熱中症のリスクが高くなる可能性があるので、注意が必要。
4.「自分が感染しない」ためのマスク着用に効果があるかどうか、医学的にはまだ結論が出ていない。

最新の医学的見解によると、マスクは自分が感染しないためにするのではなく、他人に感染させないためにするものです。そういった意味においては、マスクには一定の効果があります。
ただし、マスク単体での効果は限定的です。合わせて、うがい手洗いや換気やソーシャルディスタンスの確保など、他の感染予防対策もしっかりすることが望ましいです。

子どもにマスクは必要?

医学的な見解について知っておこう!

マスクは感染予防にある程度有効とわかっていても、ご存知の通り保育園の環境でそのまま使用できるわけではありません。各園では管轄の自治体からの指示も踏まえて、悩みながらもマスク使用の方針を定めたのではないでしょうか。
そのあたりは保護者からも質問があると思いますので、保育士は、マスクの知識・見解をきちんと持つようにしましょう。

子どものマスク使用については注意!

特に子どものマスク使用に関しては、世の中には誤解もあるため詳しく知っておく必要があります。例えば、公園で子どもたちを遊ばせている保育士に「子どもにマスクをさせないのか!」と注意する方もいるようです。そんななかで、日本小児科学会は「2歳未満の子どもはマスクを使用しないように」と呼びかけています。それは、日本だけでなく、アメリカ、フランスなど各国の医師会でも同じで、乳幼児のマスク着用については注意、もしくは禁止を呼び掛けています。

こうした事実を知っておくことで、保護者やそれ以外の方にも説得力のある話ができるようになります。

【日本小児科学会のマスクについての見解】を紹介!

・2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険である。
・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせる。
・おう吐物、マスク自体による窒息のリスクが高まる。
・マスクによって熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。
・顔色や口唇の色、表情の変化など、体調の異変が気づかれにくい。

結論としては、日本小児科学会では小さい子どもにマスクは必要ないと指摘しています。さらに、4〜5歳になるとマスクの着用は可能ですが、個人差があるので、正しいつけ外し方は指導が必要だとしています。つまり、子どものマスク使用については限定的にするべきだという立場です。
また、ある医師は「小さい子どもはマスクが気になって何度も触ったりして、感染のリスクを高める可能性がある」という見解を発表しています。

「日本小児科学会」新型コロナウイルス感染についての見解!

日本小児科学会は、新型コロナウイルス感染についても見解を発表しています。その要旨は以下のようなものです。

見解内容:

・小さな子どもが新型コロナウイルスに感染するケースは非常に稀で、家族内での感染ケースもほとんどない。 ・子どもは新型コロナウイルスに感染しにくく、重症化もしにくい。 ・子どもからの感染、子ども同士での感染もとても少ない。

上記のように、保育園での子どもの感染リスクは医学的な見地からいうと一般的には高くはないようです。ただし、保育園は感染予防対策に力を入れる必要はないということではもちろんありません。

保育士のマスク着用の課題とは?

現在、子どものマスク使用は限定的かもしれませんが、保育士はマスクをしながら保育することも多いのではないかと思います。保育士のマスクについては、以下のような現場の声が出てきています。

保育士のマスク着用について

・保育士がマスクを着用していると、表情が見えにくい。
・口の動きを見て言っていることを理解する子どももいるので、意思の疎通が難しい。
相手を心配している気持ちなどが伝わらないのではないかと感じる。
・0歳児クラスで、マスクをしたまま子どもたちに離乳食を食べさせていたところ、食べ物をかまずに飲み込む子どもが出てきた。保育士が一時的にマスクを外し、もぐもぐと噛む手本を見せたところ、子どもたちは口元の動きをまねて上手に食べられるようになった。
・言葉や歌を口元を見て覚える時期なのに、教えるのが難しくなった。

保育士が日々感じているように、マスクをすることで子どもとのコミュニケーションに様々な懸念が生じています。ある専門家は、保育士がマスクをするのであれば、安全への配慮と子どもの成長を支えるということを同時にやっていかなくてはいけないと話しています。ただし、それはかなり難しいことです。
例えば、マスクで顔が隠れる保育士は胸に顔写真を貼るなどして対応していることも多いようです。このように、各園で工夫しながら対応しているのが現状です。

まとめ

保育園でのマスク使用に関しては、保育現場でも試行錯誤が続いていて、今はまだ過渡期であると思います。今後コロナとの共生が続く中で、保育園でのマスク使用にもスタンダードが見えてくるのではないでしょうか。
いずれにせよ、保育士はマスク使用に関しての知識を持ちきちんと保護者、さらに子どもたちに話せるようにしておきたいですね。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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