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自分の考えと合わない同僚保育士。どう付き合う?

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2019/01/10 保育士のホンネ

保育園に限らず合わない人とどう付き合っていくかというのは、人として生きていく上で永遠のテーマのように思います。

学生同士、地域内同士でも、自分の考えと違う方は必ずいらっしゃったと思います。今後のことを考えると無視する訳にもいかず、といって我慢しながら付き合っていくととてもストレスがたまったという経験もあるかと思います。

私も保育士として長く保育園に勤めています。保育園内で働く保育士同士だと長ければ8時間近く同じスペースで仕事をします。そんな長く共に働く保育士同士の考えが合わないとなると精神的に参ってしまったということもありました。

今は保育園の園長という立場上、自分の考えが合わないという理由で態度を変えることはありません。でも私にも一般保育士として合わない保育士と付き合ってきたという経験があります。

今となってはなぜ同僚保育士に対してそんな苦手意識を持ったのか不思議なところでもあるのですが、私の同僚保育士に対しての苦手意識を克服した経験をお伝えさせて頂きます。

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自分と正反対の同僚保育士との関わり方

まだ保育士になって経験が浅いころの話です。当時の私は、同じ保育園で働く同僚の保育士Aさんのことを「性格が合わない」と決めつけていたことがあります。なぜAさんと「合わない」と決めつけていたかというと、Aさんの怠惰な態度が当時の私にはどうにも目に余り受け入れられなかったのです。

勤務開始時間ギリギリに園に飛び込んで来ては少し遅れて保育に入っていたり、しょっちゅうシフトを間違えたり、保育書類提出期限については主任から催促されてやっと書き始める始末。当時の私はと言うとAさんとは反対のタイプだったと思います。Aさんと私は同じ保育園で働いていましたが特に共通した仕事をすることはほとんど無く、休憩時に少し話をしたり、保育園行事の時に話をすることはありましたが同じクラスの複数担任として保育をするなど直接的に関わることはあまりありませんでした。

そんな時、保育園の行事担当の持ち回りでAさんと2人でクリスマス会を担当することになりました。当時の私は内心嫌だなと思っていましたが、保育園の大事な行事ですし、子どもたちが楽しみにしているクリスマス会なので成功させたいという思いでAさんと打ち合わせを行う約束をしました。Aさんとの初めての一対一での話し合いは緊張しながらも、子どもたちが楽しめるようにするにはどんなことすれば良いか、何を歌おうか、どんな出し物をしようかと色々な話をしました。

当時の私が考えもつかないようなアイデアを次々提案してくれたり、外国の童謡や手遊びを知っていたり、Aさんの保育観や発想が自分にはなく、そんな話をしていくうちにとても感性が豊かな保育士なのだということに気づきました。何よりも、当時の私には無かったAさんの「子どもたちの目線に立って楽しめる出し物を考える力」を目の当たりにし、Aさんへの印象が変わってきました。

一緒にクリスマス行事を作り上げていく中で私も学ぶことが多くあり、以前は苦手意識を持って接していたAさんのことを今後も一緒に保育をしたいと思えるようにまで思えるようになりました。Aさんには当時の自分には無いものをたくさん持っていて話していくうちに自分が新鮮な気持ちになっていたのを覚えています。

自分と反対だからこそ感じられること、学べることがあると思います。もし苦手な同僚保育士が自分と反対のタイプだったら、自分とは違うところを探してみるのも一つの方法かもしれませんね。

世代差がある苦手な同僚保育士

「世代が違うと価値観が違う」とよく言われます。生まれ育った時代が違えば考えることも感じることも違います。保育園内で働く保育士同士からも「年が離れた先輩保育士が苦手」とか「若い最近の保育士は何を考えているかよく分からないから苦手」という声をよく聞きます。

世代間でお互い苦手意識を持ってしまうと、その年齢差が深い溝になり、保育園ではないところでも「あの世代はこんな考えするから嫌い」とか「どうせ今の若い子はこうだから」と頭ごなしに決めてしまいがちになります。せっかく同じ保育園で働く仲間同士なのに年齢差だけでこのような先入観をもってしまうのはとても残念なことだと思います。

しかし、そんな私にもかつて20歳以上年上の先輩保育士のAさんと考えが合わず、嫌な思いをした経験があります。それは自分の保育について「そんなやり方してはダメよ!」と子どもたちに対しての言葉がけを注意された時のことです。

Aさんから「昔は叱ってでもしつけをしたの!言うことを聞かない子にはしっかり言い聞かせないと1人の子どもに先生の手が取られて他の子を見ることができないでしょ!」と言われてしまいました。当時の私は子どもに厳しい言葉がけをしてまで言うことを聞かせる保育よりしっかり子どもの気持ちを受け止める保育をしたいと思っていました。

確かにAさんの言うように、1人の保育士が長い時間言うことを聞かない子に取られてしまうと他の子どもを見ることができずそれが事故につながるということも分かります。しかし当時の私はそのことが理解できず、Aさんと一緒に仕事をする時はいつも緊張し、段々ストレスにを感じるようにもなっていました。

そんな私の姿を見ていた主任が「じっくりAさんの保育を観察してみなさい。Aさんは叱ってばかりではないのよ。遠くから見守っているのよ」と忠告をしてくれました。その言葉を聞いてから、落ち着いてAさんの保育をじっくりと観察しました。確かにAさんは言うことを聞かない子に対して一度話をし、それでも聞かない子に対しては子どもにクールダウンをさせるために少し距離を置いて見守っていました。距離を置いている時間はしっかりと他の子に関わり、言うことを聞かない子に対しては視線だけ向けていることに気が付きました。

主任から忠告を受けたことで、一緒に仕事をするとストレスになっていたAさんの保育を冷静に見ることができ、それと同時に「何でも自分が正しいと思い、他の人を否定的に決めつけてしまう思考癖」にも気付かされました。またそれは、自分の考えを変えていくきっかけにもなりました。少しずつ自分の考え方を変えていくことでAさんと一緒に保育をしてもストレスに感じることはなくなっていきました。

まとめ

保育という仕事はチームで行うため、いろんな考えを持つ保育士同士でクラス運営、園運営を行います。そのためどうしても自分と考えや価値観が合わない保育士と一緒に仕事をすることがあると本当にストレスになります。

そのストレスが慢性的な疲弊になり、もしかしたらその保育園を離職したいと思ってしまうかもしれません。そんな時はまず、相手の良い所を探してみてください。自分にない一面が発見でき自分のスキルの向上につながることもあるかもしれません。

それでも難しいと感じたら園長主任に相談してください。今まで考えつかなかったような良いアドバイスがもらえるかもしれません。そしてここから逃げ出したいくらい辛く、悲しくなったらストレスをためて苦しむより、転職して保育を楽しめる環境を自分から探すことも一つの選択肢です。せっかく保育士になったのですから、自分に合う保育士たちと楽しく、生き生きと子どもたちと楽しい毎日を送ってくださいね。

ライタープロフィール

白川 佳代さん



保育士歴10年以上。自身の子育て経験を生かし、新卒保育士や子育てに悩む保護者の相談業務にも多く携わる。現在は認可保育園の園長。また、当サイトにコラムを多数執筆中。



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