燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)にご注意1

なりたくて、やっとなれた保育士。これまで頑張って働いてきたけれど、最近仕事に身が入らなくなってきた…という人は、燃え尽きの状態にあるかもしれません。

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燃え尽き症候群とは

「それまでひとつの物事に没頭していた人が、心身の極度の疲労により燃え尽きたように意欲を失い、社会に適応できなくなること(厚生労働省 e-ヘルスネット)」
「長期間にわたり人を援助する過程で、心的エネルギーがたえず過度に要求された結果、極度の心身の疲労と感情の枯渇を示す症候群(Maslach,1981)」
などと定義されています。
つまり、頑張り過ぎて疲れ、やる気が燃え尽きてしまった状態のことを指しています。


簡易チェックリストで、傾向がないかチェックしてみましょう!

次のリストの中から、ご自分に当てはまるものをチェックしてみてください。


A.

□ 保育士を辞めたいと思うことがある

□ 1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある

□ 身体も気持ちも疲れ果てたと思うことがある


B.

□ 仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある

□ 仕事の結果はどうでもよいと思うことがある

□ 職場の人や園児の顔を見るのも嫌になることがある


C.

□ われを忘れるほど仕事に熱中することがある

□ この仕事は、自分に合っていると思うことがある

□ 今の仕事に、心から喜びを感じることがある


(日本版バーンアウト尺度より、一部抜粋、改定)


それでは、このチェックリストを見ながら、燃え尽き症候群の症状について更に詳しく見ていきましょう。


燃え尽き症候群の3つの症状

燃え尽き症候群には、1.情緒的消耗感2.脱人格化3.個人的達成感の低下の3つの症状が見られます。


1.情緒的消耗感

情緒的に力を出し尽くし、消耗してしまった状態です。先ほどの簡易チェックリストで言うと、Aが多くあてはまった人はこちらの症状が出ている可能性があります。


例えば、このようなことがないでしょうか。

・園児や保護者、同僚の気持ちに寄り添いすぎて、退勤後も頭から離れない

・園児の言動に、心がかき乱される

・園児の個人的な課題を解決してあげられないことに、不甲斐なさを強く感じる

・園児や保護者、同僚の気持ちを優先しすぎ、自分の業務が滞る


感情的なやり取りを繰り返していくと、少しずつ疲労がたまり、消耗していってしまいます。誠実で、思いやりがあり、感情的なやり取りを大切にしている人ほど、情緒的な消耗をしやすい傾向があります。


2.脱人格化

支援対象者(保育士の場合は、園児や保護者)に対し、無常で、非人間的な対応を行うこと。先ほどの簡易チェックリストで言うと、Bが多くあてはまった人はこちらの症状が出ている可能性があります。


例えば、このようなことがないでしょうか。

・園児に対して、事務的な対応しか行わないようになる

・園児の名前を呼ばなくなる

・園児の対応よりも、書類制作など事務的な作業を優先する


園児一人ひとりの人格を無視した、思いやりのない対応を行うようになります。
ただし、これはこれ以上、情緒的な消耗を防ぐための防衛反応の一つだと考えられています。


3.個人的達成感の低下

以前のように高いレベルのサービスが提供できなくなることにより、自己有能感や達成感の低下が見られます。先ほどの簡易チェックリストで言うと、Cに当てはまるものがなかった場合、こちら症状が出ている可能性があります。


例えば、このようなことがないでしょうか。

・「自分は保育士に向いていない」と強く感じることがある

・以前のような保育が行えていないことに落ち込むことがある

・周囲には十分できていると言われていても、実感や自信を持てない


このような達成感の低下は、離職や強い自己否定につながっていくことが少なくありません。

保育士は燃え尽き症候群になりやすい職種

さて、ご自分のチェックした項目と症状を見比べてみて、いかがでしたか?
ご自身には傾向が見られたでしょうか。中には、同僚にこのような状態になっている人がいるという場合もあるでしょう。
対人支援サービスに就く人は、燃え尽き症候群になりやすいとされています。保育士は、園児や保護者の気持ちに寄り添って対応を行っていく仕事ですから、やはり燃え尽き症候群にはなりやすいです。
そして、特に保育士になって間もない、経験年数が少ない人の方が、なる可能性が高くなっています。
今は傾向が見られないという場合も、こういったことが起こりうるということを頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。
では、どうすれば、燃え尽き症候群になるのを防ぐことができるのでしょう?
次回は、それについてお伝えしたいと思います。


▼続きはこちら
燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)にご注意2


≪心理カウンセラープロフィール≫

松本 いずみ

公認心理師。明治学院大学大学院心理学専攻修士課程修了。ストレスチェック実施者研修修了。スクールカウンセラーとして都内中高で12年間従事するかたわら、メンタルヘルスサイトにて一般向けに心理学コラムの執筆とメールカウンセリングを担当。プライベートでは0歳と7歳の2児の母。最近は「あつまれどうぶつの森」を家族で楽しんでいます。


参考

厚生労働省 e-ヘルスネット

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-047.html


久保 真人

2007 バーンアウト(燃え尽き症候群)—ヒューマンサービス職のストレス 日本労働研究雑誌

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