企業内保育とは?概要・仕事内容などを紹介します。

最近、増加傾向にある企業内保育。保育士の職場として注目をあつめるの企業内保育について、紹介していきます。

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企業内保育とは?

企業主体で設置されている保育施設!

企業内保育とは、企業が主体となって社内や近隣の施設に設置する保育施設のことを指します。
企業内保育では、主に従業員の子どもを預かります。そうすることで、従業員の育児離職を防ぎ、育児休暇からの職場復帰を支援するなどしています。
企業内保育は、待機児童の解消につながると期待されているため、年々増加傾向にあります。

企業内保育に種類はあるの?

厳密には二種類あり!

企業内保育には、厳密にいうと二種類あります。
特に、企業内保育に就職を考えている保育士は知っておいた方がいいかもしれません。
その違いは、主に認可の有無となります。

@事業所内保育事業…認可保育施設

内閣府の子ども・子育て支援新制度で創設されたもので、認可であるため、自治体が利用者の選考を行います。また、対象年齢は0〜2才児で、定員の1/4は地域枠であるなど、独自の条件が定められています。

A企業主導型保育事業…認可外保育施設

認可外ですが、内閣府「企業主導型保育事業」によって、認可園と同じくらいの助成金が出ています。基本的に従業員の子どもを受け入れますが、地域枠もあり定員の50%以下まで地域の子どもの受け入れを行います。

一般の保育園と企業内保育との違いは?

少人数保育、保護者の職場の近さなど!

企業内保育と一般の保育園は、どう違うのでしょうか。企業内保育が一般の園と異なる、主な特徴は以下となります。

・保護者の職場が近く、ほぼすべての保護者が身近にいる。
・少人数保育であることが多い。
・行事やイベントが少ない傾向がある。

保育士の仕事内容は変わらない!

企業内保育は保育園としては特徴がありますが、保育士の仕事内容は、一般の保育園と大きくは変わりません。子どもたちに対して、食事や身の回りの世話、遊びなど、一般的な保育を行います。

似た形態で『院内保育』もあり!

企業内保育に似た形態として、院内保育があります。院内保育は、病院内で働く医師や看護師などの子どもを預かる保育施設です。企業内保育と同じように保護者が身近にいる、行事も少なめなど似た部分がありますが、異なっている点としては、以下があげられます。

・1つの部屋での異年齢保育が一般的。
・保育時間が長く、24時間保育を行う園も多い。
・病院の開業日に合わせるため、土日も開園していることが多い。

企業内保育で働くメリットは?

少人数保育のため「子どもとじっくり向き合える」など!

保育士が企業内保育で働くメリットは、主に以下のようなものです。

企業内保育で働くメリット例

1.子どもとじっくり向き合える少人数保育。
2.保護者が身近にいることの安心感。
3.イベントが少ないなど、少ない業務負担。
4.企業の休みに合わせて土日休みも期待できる。

企業内保育は、対象が従業員の子どもになるため受け入れが少なく、少人数での保育が一般的です。また、保育園ならではの行事も少ないことが多いようです。そのため業務負担が軽くなり、残業や持ち帰り残業が発生しにくくなっています。
休みについては、企業の休みに合わせて設定されるため、土日休みなどカレンダー通りの休日になることがあります。ただし、業態によっては、商業施設などであれば土日の営業もあるため、確認が必要です。

企業内保育で働くデメリット 注意点は?

保育内容・職場環境で物足りなさを感じるケースも!

保育士が企業内保育で働くデメリットは、主に以下のようなものが考えられます。

企業内保育で働くデメリット・注意点 例

・一般の園に比べて、環境に不満を感じる場合がある。
・保育内容が物足りない場合がある。

企業内保育は、限られた敷地内で設置されているため、設置基準は満たしていても、施設として不十分に感じられることがあります。具体的には、園庭がなかったり、ビルの一室だったりします。
そのため、特に、広い敷地で設備の充実した保育園で働いていた保育士には、企業内保育の施設は貧しく見えるかもしれません。
ただ、「園庭がないのなら、公園をフル活用しよう」など、限られた環境の中で、よりよい保育を工夫していける保育士にとっては、逆にやりがいを感じる環境ではあります。
また、保育内容についても、従来の保育園の行事などに愛着とやりがいを感じている保育士にとっては、企業内保育の保育内容はシンプルでそっけなく見えるかもしれません。

企業内保育に向いている人は?

子どもたちの個性と丁寧に向き合った保育をしたい方!

今まで見てきたように、企業内保育は、一般的に、少人数保育で施設としても小規模なものが多いです。なので、子どもたちそれぞれの個性と丁寧に向き合っていきたい保育士には、そこが魅力です。
また、保護者が身近にいるなど、距離が近いので、アットホームな雰囲気を求めている方にも向いています。

行事が少なく、土日休みであることが多いなど、ワークライフバランスを重視して働きたい方も企業内保育に向いているといえるでしょう。

まとめ

企業内保育は年々増加傾向にあります。
求人としてはそう多くはありませんが、少人数保育や業務負担の少なさを魅力に感じるなら、選択肢として考えていいでしょう。
注意点としては、企業内保育はみな同じではなく、運営する企業によって特色を出している場合もあります。そのあたり事前によく調べておくことをおすすめします。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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