もっとプール遊びが盛り上がる!アイディアと注意点
- 保育士お役立ち情報
- 2019/07/18
子どもたちが楽しみにしているプール遊び。夏の楽しい思い出になること間違いなしですが、事故の怖さもつきもの。プール遊びで注意したいポイントとアイディアを紹介します。

プール遊びの「お約束」はこう話そう
プールでは子どもたちが興奮して、思わぬ事故につながることもあります。あらかじめ子どもたちにはプールでの「お約束」をきちんと伝えましょう。お約束は、例えば以下のようなものが一般的です。
・プールのまわりは走らない
・プールの中では押さない
・水が苦手な子には水をかけない
・飛び込まない
さらに、お約束の伝え方も工夫したほうが、子どもたちにはより伝わります。
私の働いていた園では、プール開きで、保育士が寸劇でお約束を紹介していました。そこに、年中や年長の子たちも一緒に参加して寸劇を盛り上げると、より効果的でした。
他には、お約束を簡単な紙芝居にして、声に出して復唱してもいいと思います。
ただし、子どもたちはすぐに忘れてしまうので、プールに入る前には、お約束を毎回確認するなどして、常に意識付けは忘れないようにしましょう。
プール遊びのアイディア集

特別なことはしないでも楽しいプール遊びですが、今年は少し工夫してみてもいいですね。
簡単にできて、プール遊びが盛り上がるアイディアを紹介します。
園によっては、ビニールプールのみの場合もあるので、アレンジをしてみてください。
年齢に関しては、乳児よりも3歳以上の子たちの方が安心して色々な活動ができると思います。
1.水の中で体を動かそう!
・電車歩きで「流れるプール」をつくろう
皆で同じ向きに歩いて、水の流れをつくって遊ぶ。
・フープをくぐろう
保育士がフープでトンネルを作り、子どもたちがくぐる。
・水中ジャンケン
顔をつけられる子は潜って確認。潜らないで足ジャンケンでも盛り上がります。
・おならごっこ
ガーゼを使って、水中でブクブク泡を立てます。「誰がした?」と当てっこして遊んでも楽しいです。
2.手作りおもちゃで遊ぼう!
・水中メガネで宝探し
牛乳パックなどで水中眼鏡を作り、水の底の宝を探す。
・色水作り
ビニール袋に水とアサガオなどの花を入れ、揉んで色水を作る。
・食品トレーの船遊び
スーパーの食品トレーでそれぞれ船を作り、浮かばせて遊ぶ。
保育園のプール遊びは、いわゆる「水泳」ではありません。保育士、または子ども同士で楽しむふれあい遊びです。
水を使ってふれあいながら、いろいろな楽しみを見つけてみましょう。
プール遊びで注意したいポイントはここ!

夏になると、毎年のように報道される水の事故。保育園や幼稚園のプールでも子どもが亡くなっています。
一般に「水深が3センチあれば事故につながる」と言われているぐらいで、事故は容易に起こるものです。
なので、プール遊びでは、保育士の監視が最も重要になります。様々な方向から監視ができるように、十分な職員配置をしましょう。
一般的に、子どもといっしょにプールに入る保育士と、プール外から監視する保育士を配置します。
プール外の監視員は子どもに声を掛けたり、人数確認表に子どもの名前を記入するなどに専念して、保育には参加しません。
プール外監視員の配置はとても重要です。各地の教育委員会の資料などでは、プール外監視員を配置できなければ、プール遊びは中止すべきと書かれています。
子どもが楽しみにしているからといって、プール外監視員なしでのプール遊びはやめましょう。
また、プール遊びの終了近く、保育士がおもちゃの片付けに気を取られているうちに事故が起きることもあるので、そのあたりも注意が必要です。最後まで気を抜かないことが肝心です。
実際に事故があった場合のシミュレーションも必須です。
もしもに備えて、水遊びに参加する保育士は心肺蘇生法の訓練を受けておくことをおすすめします。
まとめ
プール遊びは子どもたちにとって特別な楽しみです。子どもたちの記憶にいつまでも残る時間にしたいですね。事故につながらないように万全の準備をして臨みましょう。
ライタープロフィール
玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。
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