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子どもを守る!散歩の安全対策

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2019/10/10 保育士お役立ち情報

散歩中の事故をどう防ぐのか、保育園ができる安全対策について考えました。

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散歩はなぜ必要?

散歩中に起きた痛ましい大津市での事故が報道されました。それを受けて、いつも通りに散歩を続けていいのか、多くの保育園が迷ったようです。
ある園では、保護者は散歩を望んだのですが、園長の判断でしばらく散歩を自粛していました。

ただ、散歩は、子どもの心身の発達を考えると、必要なものです。散歩することで、子どもたちは、以下のような多くの学びや気づきを得ているからです。

・四季を感じられ、自然と触れ合える
・地域の人たちの生活に触れられる
・歩くことで、足腰が鍛えられる
・交通ルールを知ることができる
・公共の場で、社会性が育まれる

他にも、異年齢で散歩に出かけると、年上の子が年下の子の手をつなぎ、気遣いながら歩く姿が見られます。私は、そうした子ども同士の絆を感じる風景が大好きでした。
保育園の散歩の時間は、ただ外に出るだけでなく、子どもたちが成長していく機会でもあるのです。
「保育所保育指針」でも、散歩などの園外保育については、「子供が四季折々の変化に触れることができる」として、その必要性を強調しています。

ここを徹底したい!散歩の安全対策

散歩を続けていくにあたって、安全対策をさらに万全にしていく必要があります。
そのために、保育園で今すぐにできることはなんでしょうか。
当たり前のことばかりですが、以下に安全対策をまとめました。
職員同士で確認して、今一度共有することをおすすめします。

事前準備

1.散歩コースの安全確認

道路の見通し、歩道の有無、交通量などを確認し、事故の危険のある箇所はチェックします。
その際に、子どもの目線で見ることが重要です。
ちょっとした道路のひび割れなども子どもにとっては危険箇所になりえます。
さらに、初めて行く、もしくは久々に行く公園などは、まずは職員が先に下見をしておきましょう。

2.情報の共有

確認した危険箇所については、散歩マップなどに記入して、他の職員と情報を共有しましょう。あと一歩で事故になりそうだった「ヒヤリ・ハット事例」があれば、その共有は絶対です。

3.散歩計画の作成

散歩の目的地、ねらい、行程、子どもの人数、引率者(役割分担)などを記入した散歩計画を日々作成しましょう。
園長、主任などのチェックも忘れずに行います。

散歩中

1.保育士は列の前後を歩く

道路では、保育士は子どもの列の前後を歩きます。子どもの人数によっては真ん中にも保育士が入ります。
子どもたちは道路の端、保育士は車道側を歩きます。

2.一旦停止と安全確認

交差点、歩道の切れ目、曲がり角などでは、一旦停止し、安全確認をします。
交差点で待機する際には、車道から離れた位置で待ちます

3.すれ違い時は一旦停止

歩道のない道路を通行していて、車とすれ違う時、必ず道路の端に寄って、一旦止まります

4.横断歩道は速やかに渡る

横断歩道では、先頭と最後尾に保育士が付き、速やかに渡ります
渡っている最中は、車が止まっている側に保育士が立って、子どもたちに声掛けします。

5.保育士同士で声を掛け合う

保育士は、常に車やバイク、自転車が通らないかどうかを確認し、声を掛け合います。

6.階段は個々のペースで

階段の昇り降りの際は、子ども同士がつないでいた手を離して、個々のペースで昇降できるようにします。

園だけでなく、地域全体での安全対策が必要

大津市の事故では、保育園側の安全対策に問題はありませんでした。
どんなに注意しても起こってしまうのが事故だともいえます。
なので、園の安全対策にプラスして、自治体、地域住民の方たちとも協力して、子どもたちを事故から守っていく必要があります。
最近では、多くの自治体が保育園の散歩コースの点検に乗り出しています。危険箇所を抽出して、何らかの対策を講じる予定がある自治体も多いようです。
さらに、散歩コース周辺に、小学校の登下校時の「スクールゾーン」にあたる「キッズゾーン」を設けたり、地域住民の見守り強化を検討する自治体も出てきました。
管轄の自治体の担当者と確認して、散歩コースの安全対策について情報をもらいましょう。

また、散歩中は、すれ違う地域の方との挨拶は忘れずに行いましょう。
そうすることで、子どもたちに挨拶の手本を示すことにもつながりますし、見守ってくれている地域の方は、いざという時に助けになってくれることもあります。

まとめ

保育園の散歩は子どもたちの発達にプラスになることも多いですが、多くの危険もあります。いつも通いなれた公園であっても、初めて行くような気持ちで安全対策をすることが大切です。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。



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