先生も楽しい!お泊り保育のコツと注意点

お泊り保育は、保育園行事の中でも一大行事となります。子どもたちの期待も大きく、その分職員の仕込みも大変。ここでは、お泊り保育のコツを準備や運営面でポイントに分けて紹介していきます。

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お泊り保育は子どもの成長を実感する機会

お泊り保育は実施していない園も多いですが、やっている園ではまさに園を挙げてのビッグイベントの一つです。 お泊り保育の良さは、なんといっても子どもたちの成長を実感できること。親元を離れて一夜を過ごす子どもたちにとっては、グンと成長する機会になります。さらに保護者からも、お迎えに行った際に見た誇らしげなわが子の姿に感動したという声をよく聞きます。

ただし、お泊り保育を実現するためには、保育士の相当な努力や配慮が必要になってきます。そうはいっても、保育士にとっては心躍る瞬間もたくさんあり、特別な充実感を感じる行事であることは間違いありません。
園で検討して実施してみることをおすすめします。

お泊り保育の実施内容について

場所

「園内で宿泊する場合」と「園外の宿泊施設で行う場合」の2通りがあります。また、両者を組み合わせて、活動は園外→宿泊は園内というパターンもあるようです。尚、園外で行う場合は、バスや公共交通機関で移動します。
宿泊施設については普段体験できないような「自然体験」を重視して選ぶ園が多いようです。

宿泊日数

1泊2日が一般的です。稀に園外の宿泊施設にて2泊3日で実施する園もあるようです。

開催時期

ほとんどの保育園で、6〜8月頃の夏休み前に実施しています。

対象学齢

基本的には年長の5歳児が対象ですが、4歳児から実施している場合もあります。

お泊り保育でおもに体験することを紹介!

園によって様々な体験を用意していますが、一般的なものは以下になります。 お泊り保育ならではの特別な体験をさせてあげたいですね。

お風呂

子どもは水遊びが大好きなので、みんなで一緒にお風呂に入ることは忘れられない経験になります。園内宿泊の場合はプールを使用することが一般的です。プールは屋外の場合が多いので、時間は夕方や夜ではなく、午後などになります。

格好については子どもは水着、保育士はジャージなどを着る場合が多いです。施設の環境によっては、湯船に入らずシャワー浴だけになることもあります。
イベントとして盛り上がるのが「お風呂屋さんごっこ」です。ビニールプールも活用して、入浴剤入りの風呂や泡風呂、打たせ湯を作るなどします。どのお風呂に入るか、子どもたちは大はしゃぎで楽しんでくれるようです。

夕食づくり

お泊り保育の目玉活動の一つです。子どもたちが食材の買い出しから行い畑で育てている野菜を収穫して使用するなど、子どもたち自身の手で一から行う園も多いようです。
メニューは子どもが好きなカレーライスなどが一般的です。夕食づくりをしない場合は、特別な給食としてバイキングを行うこともあります。

キャンプファイヤー、キャンドルサービス

園内宿泊の場合は園庭で、宿泊施設の場合は専用のスペースですることが多いです。火を囲んで子どもたちが今まで覚えた歌、ダンスを皆で楽しむ特別な時間です。火の効果もあり、子どもたちの歌や踊りに心打たれる保育士も多いようです。
キャンプファイヤーであれば、小さなボンファイヤーがちょうどよいですね。終了後は花火をしても楽しいです。

スタンプラリー、宝探し、肝試しなど

お泊まり保育では、寝る前にもお楽しみがあります。園内宿泊であれば、普段は味わえない夜の保育園で遊べます。そのため、それだけで子どもたちは大喜びです。

遊びはいろいろ考えられますが、園内をストーリー形式で回るスタンプラリー、宝探しなどもよいですね。コーナーを作ってゲーム屋さんをするのも盛り上がります。ゲームの中で、いつもは走ってはいけない廊下を特別に走ってよいことにしたら、それが一番楽しかったなんてこともあるようです。
また、肝試しをする園も多いです。スタンプラリーの要領で施設内を回り、保育士がお化けになっておどかします。

・布団敷き、就寝

自分で布団を敷き、寝る準備をします。真っ暗な部屋の天井に、手作りのプラネタリウムを映写して楽しむ園もあるようです。

お泊り保育で注意すべき事項を紹介!

子どもにとってお泊まり保育は、初めての経験ばかり。保育士は、子どもや保護者に特別な配慮が必要になってきます。
お泊り保育で注意すべき事項を紹介を紹介します。

子ども、保護者の心のケア

楽しみだけでなく、夜におねしょをしないか、初めての環境で寝られるかなど、プレッシャーを感じる子どもや保護者もいます。送迎の際の言葉かけや連絡帳で密にコミュニケーションを取り、そうした不安をすくいあげて個別にケアしていきたいですね。

・体調管理

健康調査用紙はもちろん、事前アンケートなどで保護者から気がかりなことをあげてもらいましょう。喘息など持病を持っている子どもは、普段服用している薬の扱いなどを確認しておく必要があります。

・安全管理

イベント盛りだくさんのお泊り保育では、保育士はなかなか気が抜けません。食事と入浴の安全管理は、特に気を付ける必要があります。
夕食づくりをする場合は包丁や火を使うので、保育士は安全に配慮した目配りが必要になってきます。また、お風呂については過去お泊り保育の入浴中に6歳の男児が湯船で溺れて意識不明の重体になる事故が起こっています。
入浴中は複数の保育士で、子どもから目を離さないことが大切です。

まとめ

苦労は多いけれど、保育士にとっても楽しく充実感のあるお泊り保育。特に、新人保育士にとっては大きな成長の機会にもなります。安全に配慮しながら、準備を万端にしてお泊り保育を成功させてください。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

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