2023/6/14更新

療育施設の求人増加中! 保育園と給料に違いはある?

保育園と給料に違い イメージ

療育施設と保育園、気になる給料はどのくらい違いがあるのでしょうか。ここでは給料療育施設での保育士給料、保育園の保育士給料をそれぞれ紹介しながら比較していきます。そのほか、児童発達支援管理責任者の概要・給料相場についても触れていきます。

[目次]

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療育施設の保育士の給料は?

療育施設とは、代表的なものとして児童発達支援事業所、児童発達支援センター(対象:未就学児)、放課後等デイサービス(対象:小学生以上)があげられます。

ここ数年、施設数の増加に伴い、療育施設で働く保育士が増えています。なので、療育施設への転職を考えている方も多いのではないでしょうか。

それでは、療育施設で働く保育士の給料は、保育園の保育士と違いがあるのでしょうか。気になる給料事情について詳しく紹介していきます。

【療育施設の保育士求人例】エリア別で紹介

まずは療育施設の保育士の求人例をエリア別に紹介します。療育施設のうち児童発達支援事業所(対象:未就学児)、放課後等デイサービス(対象:小学生以上)の求人となります。

※児童発達支援センターは自治体に1~2か所しかなく、求人サイトへの掲載も少ないため、記載していません。

児童発達支援事業所

 
エリア(都道府県) 月給          賞与                   経験年数         
北海道 196,740円〜250,000円 賞与年2回
(実績:計120,000円~400,000円)
 - 
東京都 280,000円 〜 305,000円 賞与あり
一人暮らし手当:10,000円/月
 - 
神奈川県 285,000円 〜 賞与あり:年2回
一人暮らし手当:10,000円/月
直接支援の実務経験5年以上
(障害者/障害児/教育/医療/高齢者に関する事業)
埼玉県 220,000円 〜 340,000円 賞与あり:年2回
訪問手当:1,500円~2,500円/1件
住宅手当:上限40,000円/月 家賃の半額まで
(支給要件有)
保育園や幼稚園での就業経験が3年以上
愛知県 260,000円 〜 300,000円 賞与:年2回  - 
大阪府 205,000円 〜 300,000円 賞与:年2回(業績連動)
子ども手当:3,000円~/月
資格手当:1,000円~50,000円/月
住宅手当:5,000円/月
 - 
広島県 220,000円 〜 270,000円 賞与:基本給2ヶ月分程度/年間  - 
福岡県 200,000円 〜 250,000円 賞与なし  - 

放課後等デイサービス

 
エリア(都道府県) 月給          賞与                   経験年数         
北海道 190,000円 〜 220,000円 賞与年2回:合計1.5ヶ月分  - 
東京都 260,000円 〜 300,000円 賞与あり:年2回  - 
神奈川県 200,000円 〜 270,000円 賞与あり:年2回  - 
埼玉県 240,000円 〜 280,000円 賞与あり:年2回  - 
愛知県 180,000円 〜 230,000円 賞与あり:年2回  - 
大阪府 210,000円 〜 280,000円 賞与あり:年2回  - 
広島県 160,000円 〜 200,000円 賞与あり:年2回(2ヶ月分)  - 
福岡県 200,000円 〜 265,000円 賞与あり:年2回  - 

療育施設で働く保育士の給料は、地域別では、一般に都市部が高い印象です。特に東京周辺は求人数が多く、給与も高い傾向があります。一方、中国、四国、九州、沖縄などは比較的低くなっている傾向にあります。
施設別でも、児童発達支援事業所と放課後等デイサービスでは給料に大きな差は見られません。

保育園の保育士給料との比較

保育士の全国平均給料は以下のようになっています。

保育士の平均給料・年収

 
     給与額           賞与等           年収      
25万300円 74万4,000円 374万4,600円

※企業規模計(10人以上)の保育士

参考:
令和3年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

総合すると、療育施設の保育士の給料は、平均的には保育園と大きく変わらないという印象です。ただし、上記はあくまで求人を閲覧して確認した傾向に過ぎません。
実際、給料は施設によってまちまちなので、求人をよく比較してみることをおすすめします。

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【児童指導員・保育士】年収はどのくらい違う?

児童指導員とは、療育施設で障害のある子どもを総合的にケアする職種です。他に児童養護施設で働いている場合もあります。 療育施設で働く保育士は、児童指導員といっしょに子どもたちの療育を行うことになります。

それでは、児童指導員と保育士の給料を比較してみましょう。

【児童指導員・保育士】平均年収

 
   児童指導員の平均年収       保育士の平均年収   
415万7,000円 374万4,600円

【児童指導員の平均年収 参考】
職業情報提供サイト(厚生労働省)

【保育士の平均年収 参考】
令和3年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)

児童指導員と保育士では、児童指導員の方が年収が高いことが分かります。理由として考えられるのは、児童指導員の中に、自治体等の施設で勤務する公務員が含まれているためと考えられます。公務員は毎年昇給していくため、民間施設の児童指導員よりも給料が高くなる傾向があります。
次に、施設ごとの平均年収を見てみることで、そのあたりがはっきりしてきます。

施設ごとの平均年収

児童発達支援(児童発達支援事業所、児童発達支援センター)

  
                   常勤            非常勤      
保育士 3,252,114円 1895148円
児童指導員 2,828,776円 1,857,056円

放課後等デイサービス

  
                   常勤            非常勤      
保育士 2,716,548円 1,925,708円
児童指導員 2,586,851円 1,917,193円

医療型児童発達支援

  
                   常勤            非常勤      
保育士 3,913,373円 2,050,921円
児童指導員 4,151,568円 2,377,593円

参考:
平成 29 年障害福祉サービス等経営実態調査結果 厚生労働省

上記から、児童発達支援、放課後等デイサービスでは保育士の給料の方が高いことが分かります。これらはすべて民間の施設です。 ただ、医療型児童発達支援においては、児童指導員の方が給料は高いようです。行政サービスである医療型児童発達支援には公務員が採用されているためと考えられます。 ただし、上記はすべて目安となっているので、あくまで参考にしてください。

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児童発達支援管理責任者の概要・給料相場

療育施設の求人を見ていると、児童発達支援管理責任者という名称が目に付くかと思います。児童発達支援管理責任者は、2017年から療育施設に1人以上の配置が業務付けられています。
児童発達支援管理責任者は、職員への指導を行うリーダー的な立場です。ベテラン職員が資格を取得しその役割を担うケースが多く、事業所によっては、管理者と兼務している場合もあります。

児童発達支援管理責任者の主な業務

主な業務として、以下のようなものがあげられます。

・障害を持つ児童が利用する際に必要な個別支援計画作成
・スタッフへの助言、指導
・児童、保護者への相談援助業務
・医療機関、自治体などとの関係構築による地域支援

保育士から児童発達支援管理責任者になるためには、5年以上の実務経験と、基礎研修、実践研修の修了が必要です。興味のある方は詳しく調べてみることをおすすめします。

児童発達支援管理責任者の給料(年収)

児童発達支援管理責任者は、児童指導員からキャリアアップする職業です。なので、児童指導員よりも給料(年収)は高くなります。 ただ、児童発達支援管理責任者の平均年収は、働く施設で異なり、以下のように差が出てきます。

 
     施設種別           平均年収     
全体 約496万円
児童発達支援事業所 約399万円
放課後等デイサービス 約330万円
医療型児童発達支援 約588万円
福祉型障害児入所施設 約566万円
医療型障害児入所施設 約598万円

参考:
平成 29 年障害福祉サービス等経営実態調査結果 厚生労働省

上記からわかる通り、民間施設の児童発達支援事業所や放課後等デイサービスは、公的な施設である医療型児童発達支援、福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設に比べて低めの傾向です。

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療育施設で求められる保育士像は?

療育施設での給料について紹介しましたが、それでは、療育施設の保育士は、保育園とは違った役割が求められるのでしょうか。

療育施設での保育士の仕事内容

療育施設での保育士の仕事は、主に以下になります。

・日常生活における基本的生活習慣や動作が身につくように援助・指導
・集団生活への適応力、知識、技能などが習得できるように援助・指導
・保護者支援
・個別の支援計画作成

上記からわかる通り、保育園での業務と大きく変わりません。ただ、保育園での保育と大きく変わるのは、施設の子どもたちは集団生活が難しく、言葉で指示を伝えるのが困難な場合が多いことです。なので、保育園よりも更に個々に寄り添った関わりをする必要があります。
更に、子どもたちにはポジティブな言葉掛けをして、希望や意欲を持たせる姿勢も大切です。

また、療育施設では保育士のスキルや知識だけでは対応できないこともあるので、専門的な知識を学ぶことも必要になってきます。児童指導員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、さまざまな専門分野を持つスタッフとの連携も求められます。

療育保育士の将来性

療育施設の数はここ数年で急増しています。厚生労働省のデータによると、児童発達支援センターと児童発達支援事業所を合わせた数は2012年から10年間で、4倍になり、2021年には約9,000施設が全国に存在しています。放課後等デイサービスの方はさらに多く、10年で約6倍となり、約17,000施設となっています。
施設数の増加はまだ続いており、保育士の勤務先としての療育施設はもっと身近なものになっていくでしょう。

また、保育士の処遇改善が進められているのと同じように、療育施設の基本報酬の見直しも行われています。 療育施設は、今後、更に働きやすい職場になっていくことが見込まれます。

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まとめ

求人も多くなっているので、療育施設への転職を考えている保育士は多いかもしれません。ただし、療育施設と保育園では給料面で大きく異なることはありません。そうであっても、療育施設では個々の子どもに深く寄り添って成長を促していく保育を実践していくことができます。そうした経験は、保育士としてのスキルを高めていくことにもつながるでしょう。

さらに、療育施設が増加していく中で、保育と療育二つの分野で経験ある保育士のニーズは今後増加していく可能性はあるでしょう。

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