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知らないと危険!食物アレルギー対策はこう進めよう!

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2019/09/19 保育士お役立ち情報

食物アレルギーは、場合によっては、子どもの命を奪うこともあります。保育士なら知っておきたい保育園での対策について紹介します。

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食物アレルギーとは?

そもそも食物アレルギーとはなんでしょうか。
食物アレルギーとは、ある特定の食べ物を摂った後に、免疫機能が過剰に反応してしまい、身体に色々な症状を起こす疾患です。
その症状は、皮膚や消化器など、身体の一部だけの場合もありますが、全身に複数の症状があらわれることもあります。それが、よく聞く「アナフィラキシー」です。
更に「アナフィラキシーショック」とは、症状が強くあらわれて、ショック状態(血圧低下や意識障害などが起こり、命に危険がある状態)に陥っていることをいいます。

知っておきたいのは、保育園に通う年代が、最も食物アレルギーを起こしやすい時期だということです。
例えば、5歳以下の子が、食物アレルギー疾患の80%を占めると言われています。
更に1歳に満たない子でいうと、10人に1人が発症するそうで、かなり多くの子たちが食物アレルギーを持っていると考えてよいでしょう。
ただし、多くの子は成長とともに腸管が発達して、徐々に原因食物(アレルゲン)が食べられるようになっていきます。


保育園の食物アレルギー対策の基本

保育園で食物アレルギーを発症させないために、必要なことは何でしょうか。
基本的な対策は、主に4つになります。

@アレルギーの把握と職員全員の情報共有
A「除去食」「代替食」等の給食対応
B「誤食」が起きないような対策
C症状が出てしまった場合の対策

まず、入園時に保護者に食物アレルギーについて申し出てもらいます。
その後、保護者とも話し合いながら、実際の方針を決めることになります。
方針が決定したら、「アレルギー児対応一覧表」などを作成して、全職員が把握できるようにしておくのが一般的です。早番、遅番の職員にも連絡を徹底するようにします。

給食での具体的な対応は、原因食物を取り除いた「除去食」、除去した原因食物の栄養素を他の食物で補う「代替食」等になります。
それらを栄養士、調理師たちも交えて、毎月の献立ごとにきちんと話し合って決めていくことになります。

また、症状が出てしまった際の対応も職員全員で共有しておくことが重要です。
例えば、じんましんなどが出てしまった場合、その対応はもちろんですが、状況を記録しておき、様子を写真にとって残しておくことも忘れないようにしましょう。今後の対策に役立ちます。

そして、保育園で最も気をつけなければいけないのが「誤食」の事故です。
ある調査によると、約3割の保育園で、アレルギーのある子が原因食物を誤食してしまったケースが発生していたそうです。
誤食をどのように防ぐかが、保育園の食物アレルギー対策の一番のカギとなります。


誤食を防ぐには?

気を付けているにもかかわらず、なぜ保育園で誤食が発生してしまうのでしょうか?
よくあるのが以下の3つのミスです。
それらを徹底して防ぐことで、誤食を発生しないようしましょう。

思い込みによる原因食物の除去忘れ

これを防ぐには、使用する食材のパッケージ等を事前に確認し、アレルギー表記や原材料表記をチェックすることが必要です。
また、献立表の段階で、保育士と保護者で献立を確認し、調理後の配膳前にも調理師と保育士が実際に確認するなど、複数の人間でダブルチェックを重ねるようにしましょう。

配膳ミス

アレルギー対応の子に、他の子の給食を配膳してしまうミスも起こりがちです。
対策としては、アレルギー対応の子だけ食器やトレーの色を変えたり、トレーに「〇〇除去」と記載します。
更に、アレルギー対応の子の盛り付け・配膳は最初にしてしまう方が、間違いが起こりにくいです。

おかわり時のミス

おかわりの際に、誤食事故が多発しています。保育士が誤ってアレルギー対応の子に除去食以外のおかわりを与えてしまうのです。
対策としては、おかわりをしないでもいいような量をあらかじめ盛り付けるなどが考えられます。


まとめ

食物アレルギー対策は、情報の共有・連携がとても重要になってきます。
保育士同士はもちろん、調理師や栄養士、保護者も交えて連携していくことで、事故が起こる確率は確実に減っていきます。
日頃から連携が十分だと、アレルギー対策もスムーズな場合が多いようです。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。



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