ピアノが弾けない! 保育士を辞めたいと感じた時の対策法

保育士の仕事は子ども達と遊ぶことはもちろんですが、専門的な知識を基に基本的生活習慣を習得し、社会性が発達するよう援助しながら1日の生活を子ども達とともに過ごします。そして運動や音楽、造形など成長発達に必要となるさまざまな体験ができるよう指導することも大切な仕事です。子ども達に直接かかわる仕事のほかにも事務仕事や制作活動、環境整備など、保育士の仕事は多岐にわたります。
一人ひとり得意不得意がありますが、中でもピアノは日常的に弾く機会が多いため、ピアノが苦手で苦労している保育士は多くいます。

この記事では、ピアノが苦手な保育士に向けて、対処法や転職のポイントなどを解説します。 関連記事:保育士を辞めたい主な理由の1位は?

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【ピアノが苦手な保育士】辞めたくなる4つの理由

園によって方針はさまざまで、音楽指導に力を入れている園もあれば、初歩的なピアノの技術でも特に不都合なく勤務できる園もあります。ピアノが苦手な人が、ピアノの技術を求められる園に勤務すると、苦労することが多いでしょう。
保育士は日常的にピアノを弾くことが多いですが、1日の中の少しの時間です。そして、保育士はピアニストではないので難しいテクニックは必要ありません。しかし、ピアノが弾けないというだけで辞めたくなってしまうのはなぜでしょうか。主な理由を4つ紹介します。

辞めたくなる理由@ ピアノを弾くのが苦痛

誰でも得意なことと不得意なことがあるので、音楽が得意な人もいれば苦手な人もいます。同じだけ練習をしても、上達の速度は人それぞれです。ピアノを一生懸命練習をしてもなかなか上達しなければ、ピアノを弾くことを苦痛に感じてしまうでしょう。そして、ピアノが嫌いになってしまう人もいます。ピアノが必須の園に勤務をしていてピアノが嫌いになってしまうと、仕事自体が苦痛になり、辞めたいと思うのは無理もないことです。

辞めたくなる理由A プレッシャーが辛い

多くの園では、行事のピアノ伴奏は交代制で回ってくると思います。保護者が参加する大きな行事では得意な人が伴奏を担当することが多いですが、誕生会など園内での行事の伴奏やクラスで歌を発表するときなどは、苦手な人も弾かなければならないでしょう。
本番に向けて頑張って練習していても、自信がもてなければ本番が近付くにつれてプレッシャーは大きくなる一方です。ピアノだけに集中できるわけではないため、精神的に追い詰められてしまう人もいます。

辞めたくなる理由B 引け目を感じてしまう

自分以外の保育士はみんなピアノが得意だったり同期の中で自分が1番苦手だったりすると、引け目に感じてしまう人がいます。得意な人に頼んで弾いてもらうこともできますが、毎回お願いすることに対して申し訳なさを感じることもあるでしょう。園の人間関係があまりうまくいっていなかったり人に頼むことが苦手だったりすると、替わってもらうことも難しくなってしまいます。

辞めたくなる理由C トラウマがある

一生懸命練習したのに、緊張や苦手意識のあまり本番でうまく弾くことができなかった経験がトラウマになってしまう人もいます。ピアノは練習すれば必ず上達しますが、上達するには時間が必要です。トラウマを克服できず、退職を考える人もいます。

【ピアノが苦手な保育士】 2つの対処法

ピアノが苦手な保育士の対処法は、大きく分けると「練習すること」と「転職すること」の2つです。それぞれのポイントを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

対処法@ ピアノを練習する

ピアノの技術は練習すれば必ず上達するので、練習あるのみです。しかし、一朝一夕で身に付くものではないため、苦手な人にとっては上達するまでに多くの時間が必要です。しかし、忙しい毎日の中で練習をするには限界があります。
ただし、一口に練習と言ってもいろいろな方法があります。効果的な練習方法や園でできるちょっとした工夫について紹介します。

毎日少しずつ弾く

「継続は力なり」という言葉があるように、毎日継続することが大切です。1週間に1回だけ3時間練習するよりも、毎日30分練習するほうが効果は高いでしょう。しかし、忙しい毎日では30分弾くことさえ難しい人や家にピアノがない人もいるため、毎日5分でも10分でも鍵盤に触ることが大切です。
毎日弾くことは、あくまでも目標なので、忙しくて練習できない日があっても気にしないことが大切です。音量の調節ができたりヘッドホンが使えたりするキーボードがある人は、出勤前か寝る前に1曲弾くだけでも効果はあります。家にピアノがなければ、朝10分だけ早く出勤して弾いたり、退勤前に1曲だけ弾いてから帰ったりするなど工夫して、できるだけ毎日鍵盤に触れる習慣をつけましょう。

ピアノ教室に通う

1人で練習するよりもピアノ教室に通って教わるほうが、上達は早いでしょう。1人だとついさぼってしまう人も、教室に通うとなると「次回までに練習しなくちゃ」という気持ちが働きやすくなります。
しかし、ピアノ教室に通うには費用がかかります。レッスン料だけではなく往復の交通費や、時間もかかります。1人暮らしをしていると、保育士の給料ではとても通えないという人もいるでしょう。
教室に通う余裕や意欲がある人は、検討してみるとよいでしょう。

簡易伴奏を弾く

園にピアノが得意な保育士がいると憧れの気持ちを感じ、よい目標になります。目標を高くもつのはよいことですが、同じように難しい伴奏を弾こうとして挫折してしまうこともあります。楽譜通りに弾かなければいけないと考えて一生懸命練習しても、弾けないフレーズがあってあきらめてしまうケースもあります。
書店や楽器屋、ネットショップなどで売られているピアノの楽譜は、さまざまな難易度があります。初心者向けの簡易伴奏の楽譜も数多く出ているので、弾きやすい楽譜を探して購入することをおすすめします。しかし、いくら簡易伴奏といっても難しいフレーズが出てくることもあります。その場合は「和音を単音にする」「小節の1拍目だけ弾く」など、楽譜通りに弾かずに簡単にする方法はたくさんあります。
簡単に弾く方法がわからなければ、職場内の得意な人に聞けば喜んで教えてくれるでしょう。

止まらないで弾く練習をする

子ども達の歌の伴奏をするうえで、最も大切なことは途中で止まらないことです。自分1人で弾いているときに間違えたら弾き直すことはできますが、子ども達が歌っているときに間違えたからと言って途中で弾き直してしまえば音楽は止まり、子ども達は戸惑ってしまいます。多少間違えても、片手だけになっても、途中で止まらずに最後まで弾き続けることが大切です。練習では途中で間違えてしまっても止まらずに、最初から最後まで通して弾く練習をしましょう。

ピアノを使わずに楽しむ

ピアノが弾けなくても、ギターなどほかの楽器を代用して子ども達と音楽を楽しんでいる保育士もいます。できる楽器がなければ、アカペラでも歌を楽しむこともできます。ピアノが弾けなくて保育士が苦痛な思いをしていれば、子ども達は楽しむことができません。それよりも、保育士がアカペラで表情豊かに、動きも交えて楽しそうに歌ったほうが子ども達は喜び、歌や音楽が好きになります。
自分でできる方法で、子ども達と音楽を楽しむ工夫をしてください。その際は、先輩や上司に話して理解を得るようにしましょう。

対処法A 転職する

保育士の仕事が好きなのに、ピアノが弾けないからといってあきらめてしまうのは非常にもったいないことです。勤務している園に、ピアノ以外の不満がないなら退職せずに、ピアノの練習をしながら勤務を続けるのがよいでしょう。
しかし、ピアノが必須の園だから大変という人や、ピアノ以外にも大変なことがあるという人は、ピアノが必要ない園や施設に転職して保育士を続ける方法もあります。
保育園やこども園は園によって保育方針や規模、園児や職員の人数などが異なり、保育士のピアノスキルを重視していない園もあり、一般的には小規模園の中にピアノが必要ない園が多い傾向があります。しかし、小規模園でもピアノを重視している園もあれば、規模が大きい園でもピアノを重視していない園もあります。規模が大きいということは職員数も多いため、ピアノを弾く機会が少ないという場合もあるでしょう。
転職先を探す際に、保育方針や規模などを調べてピアノが必須かどうかを確かめるとよいでしょう。しかし、1人ではなかなか園の情報がわかりづらいこともあります。面接で「ピアノが苦手です」というのはマイナスな印象を与えそうで言いづらいという人もいるでしょう。
その場合は転職サイトやエージェントを利用し、コーディネーターに相談する方法があります。転職のプロから自分に合った園を紹介してもらえるので、心強いです。

そのほか、ピアノが必要ない保育施設には以下のものがあります。
・院内保育園、病児保育
・企業内保育園
・託児所、乳児園
・夜間保育
・学童保育
・障害児施設
学童保育や障害児施設は対象となる年齢が上がるため、3歳未満児の保育がしたいと希望する人には不向きですが、保育士の資格を活かして働ける施設です。見学したり調べてみたりして、検討するのもよいでしょう。

まとめ

ピアノが弾けなくて苦労している保育士は、あなただけではありません。ピアノが弾けないからといって保育士をあきらめてしまう必要もありません。ピアノは努力をすれば、必ず上達します。上手に弾けなくても、園で歌を楽しむ方法もあります。
同時に、別の園や施設に転職する方法もあるので、転職を考えている人は転職サイトやエージェントなどプロの手を借りることで心強く感じ、転職活動がうまくいくケースが多いです。ぜひ自分に合った方法を見つけて、これからも前向きな気持ちで保育を楽しみましょう。

ライタープロフィール

西須 洋文さん
30年以上、保育士として保育園やこども園に勤務。現在はWebライター、リトミックや親子遊びの講師などとして活動中。

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