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保育士同士の悪口を聞いてしまった… 園長としてどうする?

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2018/11/02 保育士のホンネ

保育園で働く保育士は子どもたちやその保護者から「先生」と呼ばれ、本来なら保育者として人の悪口を言わないように子どもたちに教えないといけない立場です。

しかし、保育園は昔から女性が多い職場であり今も古風な面があるため、時々ではありますが悪口、恨み、妬みなどが聞こえてきます。保育園は人が人を育てる施設ですが保育士だって人です。園児に対して腹が立つときもあるし、保護者に理不尽なことを言われて心が傷つくことだってあります。そんな環境の中で個性豊かな保育士同士が狭いスペースの中で重労働をしているのですから疲れた時、余裕のない時つい愚痴を言ってしまうことだってあります。

保育士が園長に直接悪口を言ってきた場合、また、たまたま保育士同士が悪口を言い合っているのを聞いた時に園長としてどう対応しているか、 該当の保育士への言葉がけも合わせてお伝えいたします。

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他の保育士の悪口を保育士から直接聞かされた時の対応

園長という立場になり、心労の元凶とも言えるのが園内の人間関係の調整です。保育方針の違いや保育の組み立ての違いでお互いに相談し合って解決できるものなら心配はないのですが、 お互いの人格に関わる悪口に発展した時にどうすれば良いか散々悩みました。

保育士同士がお互いに園長にまで「◯先生と一緒に保育すると頭が痛くなってきます!いつも私の保育のやり方が気に入らないみたいで無視されます!園長から何とか言ってください!」と 仲介を必要とするような悪口の言い合いは日常的にあります。

保育観の違い、目指す保育が違っている保育士同士の場合、些細なことがきっかけでお互いの行動が受け入れられなくなり悪口になってくることがあります。 育ってきた時代や環境、学んできたことが違うのでいろんな価値観があっていいとは思います。しかしお互い悪口を言い合って園長が仲裁しないといけないぐらい関係が悪化してしまうのは園の子どもたちにとって悪影響です。

そんな時、私が心がけていることを以下にまとめてみました。


直接悪口を聞いた時の対処法まとめ

悪口を言っている保育士と、言われている保育士それぞれとに面談の時間を設ける

【面談のポイント】

☆落ち着ける場所でゆっくり話をする
まずは、他の保育士や子どもたちに聞かれる心配のない環境で、率直な意見が聞けるように配慮します。 また、その場で出た話は本人の許可なく他言しないことも伝え、安心して話せる環境を作ります。

☆片方だけの意見を聞いて鵜呑みにせず、中立の立場でそれぞれを観察し、話を聞くことに徹する
双方の言い分や思いを充分に聞き取り、お互いの良いところ、そして改善すべき課題も見つけます。

☆例を挙げて、解決案を一緒に考える
「◯◯先生の良いところも探してみて」とか「◯先生の全部か嫌いなわけじゃないでしょ?どんな所なら受け入れられる?」とお互いの歩み寄れる共通ポイントを探します。

このように「中立を貫く仲裁」を実践していくことで、保育士同士の人間関係が少し改善されていったように感じます。

【保育士への伝え方のポイント】

☆なるべく肩の力を抜いてあげる
とても深く悩んでいる保育士に対しては「少し心の距離をおくことも必要。距離を置くことで相手が冷静に見られることもあるよ」と声をかけています。

☆配置転換も検討する
心の距離を置くということが難しく、すでに子どもたちに悪い影響が出ているならば保育士のクラス配置変更も考えます。


保育士がいかにお互いストレス無く楽しく働けるのはどんな方法が最善か、その時、その人、その状況で判断しています。

保育士同士の立ち話で悪口を言っているのを耳にした時の対応

以前、更衣室や廊下でスタッフ同士が「◯先生って乱暴よね、大嫌い」と話していることがありました。私はそのような姿を見た時はその場で注意をするようにしています。なぜなら保育園内は働くスタッフたちだけがいる場所ではないからです。 もしかしたら他のクラスの保護者が聞いてしまうかもしれませんし、保育園には業者の方も出入りします。そして何より子どもたちが聞いているかもしれません。

そんな時、私が心がけていることを以下にまとめてみました。


保育士同士の立ち話での悪口を耳にした時の対処法まとめ

注意をしたうえで不満を聞き出し、丁寧にケアをする

【不満を聞き出すポイント】
☆まずはハッキリと注意する
子どもの聞こえるような場所で、子どもが分かる先生の名前を出して悪口を言うことは良くないとはっきり伝えます。

☆話を聞くよと声をかけて、思いを発散させてあげる
過去に、保育室や廊下で悪口を言っていた保育士がいましたが、その保育士は相当なストレスが溜まっていてとても疲弊していたようでそのまま離職に繋がったというケースがありました。 それ以来、各保育士が抱えている不満を聞き出してストレスを発散させることを大事にしています。まずは軽く「なんかあったのなら聞くよ」と個室に誘って、一対一で話す場を設けます。 特に若くて現場経験が少ないスタッフは未経験がゆえ、相手が自分の思いと違う場合に受け入れるのに時間がかかる傾向があります。時間がたてば相手を受け入れ、お互いを認め合いながら仕事ができるケースが多くあります。

相手を受け入れることができないほどのバリアを張ってしまっている場合

すでに相手の意見を受け入れられないほど苦手意識を持ってしまっている場合は、その保育士へのより丁寧なケアが必要だと思っています。 「何か最近困っていることはない?」とか「何か不安なことや心配なことはある?」「力になれることある?」と日ごろからこまめに声のかけて、 何かあれば1人で抱え込まずに、気軽に相談に来れるような環境を作ることに注力します。

ベテラン層の保育士が悪口を言っていた場合

経験がありベテランになってきた保育士が廊下で他の保育士の悪口を言っていた場合は、注意の方法も変わります。 園の年齢構成にもよりますが、経験豊富な保育士なら若い保育士の手本となっている場合や、保育リーダーの役職を持っている可能性もあります。 そんな立場のスタッフが悪口を言っていた場合、他の保育士への影響力も大きい可能性があるので厳しく注意をします。

☆ベテラン保育士への注意方法

ベテラン保育士は、自分の保育に対して自信と自負を持っている方が多いです。 まずは、注意をしているところを他のスタッフに聞こえないように別室で話す時間を設けます。 「いつも◯◯先生の◯○するところに助けられている」とか「◯○するところにとても感謝をしている」などと、感謝している点や尊敬している点もしっかり伝えましょう。 その上で、「後輩たちの前で、悪口を聞こえる場所で言わないでほしい」と、丁寧に伝えます。 伝えたいスタッフの年齢や経験、立場で伝え方を変え、本人にどうすれば理解してもらえるか考えて接しています。


まとめ

保育園はまだ言葉が話せない0歳から活発で走り回れる幼児までが生活する場所です。保育園は子どもたちが言葉を獲得し大人の立ち振る舞いを模倣しながら経験を積み、成長していく場所と言っても過言ではないでしょう。 だからこそ、スタッフが子どもたちの聞こえる場所で人の悪口を言ってほしくなく、良いチームワークでありたいと常々願っています。

スタッフ間の人間関係がうまくいかない時はスタッフ間のコミュニケーションが円滑になるようにミーティングで簡単なアイスブレイクを取り入れたり、 時にはレクレーションを行ったりして仕事中とは違う一面を見られるような場を設けることも必要だと思っています。

同じ保育園で働く保育士仲間なのですから、楽しく、そしてお互いを思い合って仕事ができる関係でありたいですよね。


ライタープロフィール

白川 佳代さん

保育士歴10年以上。自身の子育て経験を生かし、新卒保育士や子育てに悩む保護者の相談業務にも多く携わる。現在は認可保育園の園長。また、当サイトにコラムを多数執筆中。



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