冬の外遊びを楽しもう!身体があたたまる自然遊びのアイデア

冬ならではの外遊びについて、ねらいやアイデアを紹介します。

メイン画像

冬に外遊びをするねらいは?

「冬の自然に触れ興味を持つ」「体力づくり」など

冬になると、室内にこもりがちで、外遊びや散歩に積極的になれないことも多いですね。ただ、寒い冬にこそ、外で遊ぶ意義もあります。
冬に外遊びをするねらいは、以下のようなものです。

・冬の冷たい空気や氷、霜柱など季節の変化に触れて、自然に興味を持つ
・体を動かして外遊びを楽しむことで、体力づくりをする
・友達や保育士と外遊びを楽しみ、楽しい気持ちを共有する

寒い冬こそたくさん体を動かして、冬ならではの外遊びを楽しみたいですね。

冬に外で遊ぶ際の注意点は?

防寒や風邪対策には気をつける

冬に外遊びをする際、注意したい点について紹介します。

・防寒、風邪対策に気を付ける
・体が冷えないように、汗をかいたら着替える
・手洗い、うがいを忘れない

冬の外遊びで一番気を付けたいのは、身体を冷やしてしまうことです。
なので、外に出る時はしっかりと防寒対策をしていきましょう。その際、厚手の衣類を1枚だけ着るのではなく、薄手の衣類を重ね着するほうが、保温効果があります。
そのほうが暑くなってきたら1枚脱ぐ、寒くなったら着ることができて、調節しやすいというメリットもあります。

身体を動かして汗をかいた場合は、体が冷えてしまうので、着替えを必ずしましょう。
また、外遊びをした後は、感染症対策も兼ねて、手洗い、うがいも忘れずに行いましょう。

冬ならではの外遊び【4つのアイデア】

寒い冬に外で遊ぶことで、他の季節にはできない体験をすることができます。冬は木々の葉が落ちる、虫がいなくなる、雪が降ることもあるなど、風景が一変するので、子どもたちに自然の変化を感じさせるのによい季節です。

「センス・オブ・ワンダー」という言葉があります。“自然に触れて深く感動する力”という意味を持つこの言葉は、環境保護運動の先駆者レイチェル・カーソンの著作でもよく知られています。
「センス・オブ・ワンダー」を獲得できるのは、子ども時代に外で遊び、例えば、水の感触、太陽の日差し、虫の声、草木の匂いなど季節の変化を五感で体感することによってです。
そんな「センス・オブ・ワンダー」の感性を育むような冬の外遊びについて紹介します。

@ 白い息を吐いて遊ぶ

寒い日に「はーっ」と息を吐くと白くなりますが、子どもたちはなぜかこの現象が大好きです。私も経験がありますが、冬に散歩に行くと、子どもたちと毎回「白い息競争」をしていました。誰が白く大きく作れるか、遠くまで白い息を届けられるか、飽きずに続けていると、皆寒さを忘れてしまいます。

そうした遊びをしていると、「どうして寒いと息が白くなるの?」と子どもに聞かれることもあるかと思います。その答えとしては、「寒い日は、温かい息に含まれる水蒸気が外の冷たい空気で急に冷やされて、小さなしずくができるんだよ。それが集まって白く見えるんだよ」となります。
ただ、水蒸気についての理解など、幼い子には難しいので、「お風呂の湯気やあったかいごはんの湯気と同じなんだよ」というお話をしてみてもよいですね。

また、窓ガラスに結露ができて白く曇る現象も同じメカニズムです。指を使って窓ガラスでお絵描きを楽しむのも冬ならではの遊びですね。

A 冬ならではの植物・昆虫観察

冬になると、木々は葉を落として、虫はいなくなってしまいます。例えば、夏の間に虫取りを楽しんでいた公園でも、一見、何も見られなくなります。
ただ、子どもたちと一緒によく観察していくと、様々な発見があります。例えば、木の枝の先に春を待つ芽があったり、落ち葉の下で昆虫が冬眠したりしています。
そうした冬ならではの植物・昆虫観察も子どもたちの記憶に強く残ります。
また、園庭の隅などに、掃除をした際の落ち葉や草取りをした際の雑草を積んでおくと、虫たちの格好の隠れ家となります。
そうした場所をつくって、子どもたちと観察を楽しむのもよいでしょう。

B 落ち葉、木の実拾い

木々がすっかり葉を落とした公園で、落ち葉や木の実、木の枝を拾って遊ぶのも、冬の楽しみです。秋の頃とは違ってよく乾燥した冬の落ち葉は、踏むと「ぱりぱり」と音を立てるので、落ち葉の中を歩くだけでも楽しいですね。
拾ってきた落ち葉、木の実、木の枝で製作をするのもおすすめです。

C 雪、氷で遊ぶ

冬の自然で最も印象的なのは、やはり雪、氷だと思います。雪が積もった日には雪だるまづくり、そり遊びなどの雪遊びを楽しめますが、雪という不思議な自然に触れられる機会でもあります。
雪は触ると冷たく感じますが、やがて体温で溶けて水になります。そうした雪の性質に気づく体験ができるのも雪の日ならではです。
特に乳児とは、保育士といっしょに雪を触ってみる、握ってみるなどの感触遊びを楽しむとよいでしょう。

また、子どもたちは氷も大好きです。
水の入ったバケツを一晩置いて、張った氷を触らせたり、自然にできたつららを探したりしても楽しいですね。
霜柱を踏む感触を体験させてあげるのもよいでしょう。

まとめ

寒さで縮こまりがちな冬ですが、保育士のリード次第で、子どもたちが外遊びを存分に楽しめる季節でもあります。
特に冬ならではの自然を素材にした外遊びは、子どもたちの感性を育むのに最適です。
寒い季節ではありますが、夢中で遊んでいるうちに、自然に身体はぽかぽかとあたたまってくるもの。防寒対策をしながら、冬ならではの外遊びを工夫してみてください。

ライタープロフィール

玉田 洋さん
保育園運営企業で、子育て雑誌編集長を経験し、その後、都内で保育士として勤務する。現在は「森の保育園」を計画中。

保育士.net SNS

おすすめの保育士求人情報・保育に関する最新情報をお届けします!チェックしてね♪

\このページをシェアする/

保育士.netコラムについて保育士.netコラムでは、保育士.netに掲載している求人情報からの情報と、編集部が集めた情報を元に記事を作成しています。

保育のお仕事探しをサポートします!

すぐに選考に進むわけではありません。
お気軽にお問い合わせください。

通勤便利/ 駅近 残業少なめ 復帰率高 社宅・住宅手当 園長/主任 オープニング 非公開求人 厳選求人 好条件 ブランク有

保育のお仕事探しをサポートします!

通勤便利/ 駅近 残業少なめ 復帰率高 社宅・住宅手当 園長/主任 オープニング 非公開求人 厳選求人 好条件 ブランク有

すぐに選考に進むわけではありません。
お気軽にお問い合わせください。

保育士コラム注目ワード

保育士コラム 人気記事ランキング